新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百四十二話 M・オブ・デス / ドランク・モンキー・ダンス

 

出立18日目(通算268日目)メキシコ16日目 プエブラ4日目~オアハカ1日目

 

 

移動日である。

S君は帰ってくることなく、メキシカン2人にお別れを告げて宿を出る。

プエブラは意外と近代的な街だった。S君は嫌いだと言っていたが、まぁ住んでる人の好きにしたらいいんだよな。

 

市内バスでバスターミナルへ。

一番すぐなのは10:45発のだが、570以上する。高い……しかし12時発まで待てば416ペソ。う~む。しかし、時間もないしな。と高いADO社の窓口に行くと「今空いてるのは15:45しかない」なん…だと……?

そもそも選択しないやんけ!と祈る気持ちで残るAU社に行くと、12時の便がギリギリ2席空いていた!そうか。そういえばオアハカは今、祭りの時期で、結構混むんだよな。油断してたぜ……

 

待合室で1時間半ほど、本を読んだりホットドッグを食べながら時間を潰す。

 

そして出発。2等バスは狭くて隣の爺さんと肩がぶつかる。そしてトイレもついていないし、モニターも何もない。少し寝てからぼーっと車窓の外に目を向ける。

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窓の外の雄大な景色は素晴らしい。

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さらっとサボテンが生えている辺が、メキシコ感を主張する。

なんせ6時間に及ぶ移動のため、iPodを使用したが、エキセントリック少年ボーイと景色の取り合わせが何とも言えない。

 

こうして街に到着後、目的のバスを求めてさまよう。宿は1等バスターミナル(ADO)の近くらしいのだが、バスがなかなか見つからない。

バスの運ちゃんたちに聞くと、親切に教えてくれる。やはりメキシコ人は気がいいんだろう。

 

しかしホテルの位置を地図上にピン打っていたが、看板が出ていないらしく、1時間は彷徨ってしまった。地元の人間も全く知らない様で、仕方なくコーヒーショップに入ってWifiを使う。

 

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このコーヒー店が当たりだった。オープンカフェで気持ちよく、コーヒーも酸味がある浅めのローストで実に味わい深い。

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ついでにかわいい猫までいる始末!めっちゃええとこ見つけた!

 

ってなわけで無事場所もわかった。皆も住所番号は控えておこうな!

今回は日本人宿「たなばた」へ。ここは昨年末にオープンしたばかりのところで、入るなり夕食時だったらしく(まぁ既に8時近くだし)、ご相伴にあずかる。

夕飯代35ペソで食べれるんだから安い。今回はカレーライス。圧力鍋なら現地の米でもふっくらになるらしい。いい加減トウモロコシに飽きていたので、丁度良かった。

 

さて、宿は大変きれいだし、オーナー夫婦の人柄も大変いい。飯もうまいし至れり尽くせりだ。驚いたのは、この日の宿泊者は大半が女子ということ。それも妙にキラキラした若い人達で、何やら場違いなところに来たような気分になった。今現在、男子はもう一人だけいて、夕食後に荷を解いていると帰ってこられた。

Jさんは何やら私のおじさんに似た、物腰柔らかく笑顔が素敵な方で、その方からメキシコの酒メスカル飲みまくれる祭りがすぐ近くでやっている話を聞く。

そういえばR君からその話を聞いていた!オアハカの街は結構安全らしいので、21時過ぎにさっそく出掛ける。

 

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ああ、やってます。40ペソの試飲会会場。要は即売会なので、店側も売ろうと頑張ってくるので、そこをうまくやり取りするらしい。

 

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行程が実物で示されている。蒸留酒ですね、当たり前ですが。

アジア人は相当珍しいらしく、というか私しか見かけなかったが、警備員にも話しかけられる。

 

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ブースはとにかく多く、何十とある。そこで少量ずつもらったとしても、全部回ればえらいことになる。メスカルはテキーラみたいなもんで、40度以上の強烈な酒なので、注意しなければ……。

 

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熱心にスペイン語で話されるが、全くわからんww何となく原料がいくつかあるらしいことはわかる。実際、各ブースごとでかなり味が違うし、原料でも全く異なる。うーむ、これはブースがこれだけあるのも納得だな。

 

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会場ではライブみたいなことも行われていて、酔っぱらった地元人&観光客が盛り上がっている。熱を冷ましていると、メキシコ人Jちゃん姉妹に話しかけられる。

妹さんは英語がそれなりに話せるが、お姉さんはそうでもなく、ふわふわした会話をした後、明日また会おう、ということになった。逆ナンやーww

この時の僕は、まだあんなことが起こるなんて、想像もしていなかった―。

 

彼女らと別れ、再びブースに向かうと、先程入り口でも会ったメキシコ人L君と再び会う。このL君、どことなく吉田類に似ていて、つい一緒に酒を飲んでしまう吉田マジックが私の中で勝手に発動。一緒に回り出す。彼のおかげで英語の解説が付いたりで相当に助かるし、無料分以外の酒もおごってもらった。やっぱ吉田さんはいい人だな(錯乱)!

 

ブースに並んでいると、酔いの回った姉ちゃんに話しかけられ、踊ろうよ、と誘われる。ああ、さすがラテンのノリというか、積極的だなww

スルーするのも「日本人はそんなもんか」みたいなことになってしまえば申し訳が立たん!踊らされようとも構うまい。同じアホなら踊らにゃ損という言葉もある!

まぁ、ここでも日本人ということが多分に作用したようだ。

 

かくして11時も回って会場は閉まり始め、L君と一緒に出て、ではもう一軒みたいな流れに当然なり、店はもう開いてないだろうからとリカーショップまで行ってテキーラを購入。

これがL君お勧めで、116ペソするイイヤツだ。おごってもらったこともあり、ここは私が。

日本人宿だから彼を入れるのは無理だし、すぐ近くなので彼の宿へ向かったが、ここも宿泊者以外はダメ、ということで、路上で酒盛りを開始ww

日本の伝統的な音楽が聞きたいというので、男はつらいよ」と「銭形平次」を聞かせる。日本人ならほぼみんな知ってるからね。

お互いの国の何かを利かせ合ったりしながら、1時過ぎに解散、宿に戻ると、Jさんが一人酒盛りをしていたので、このテキーラを以って合流。互いの酒を飲みながら語らう。

どうもJさんはお店をやっていたりその後はコックをしたりしながら、今回は一年くらい、中南米を回る予定らしい。音楽もやっているというし、ますます叔父に似ている。面白い話とメキシコの鳥の丸焼き料理「ポジョ」のもも部分をごちそうになって、気付けば4時。

ああ、なんか、昼間のやることのなさを取り戻すかのような濃縮具合だったww

 

さて、明日はちょっと遠出して、それからメキシコガールと会うことになる。まぁ、これかいた時点でもう翌々日ですけどね。

 

カリブの海が、我を呼ぶ!