第二百三十八話 M・オブ・デス / ウルトラマリッジゼロ
出立13日目(通算263日目)メキシコ11日目 サンミゲルデアジェンデ3日目
モサモサしてから街へ出る。
今日はいよいよすることがないので、本当にブラブラするだけである。
ビートル可愛い。この色使い、いいね。
多くがオレンジやイエロー等の暖色系でまとめられているという話は昨日の通りだが、環境条例みたいなものがあるのか、スタバもこんな感じ。京都のマック以上に溶け込み方が徹底している。まぁ、木造文化との違いもあるけど。
Parroquia San Miguel Arcangelの前のアジェンデ庭園から。休日ということもあり、多くの観光客でにぎわう。
やっぱこの植え込みを木陰に加工してベンチとか置くヤツいいよね!日本もどっかやらないかなぁ……。
と思っていたら、Parroquia San Miguel Arcangelで結婚式が行われていた。休日だもんね。そういえば、他の教会でもやっているっぽかったな。
こんな感じでアジェンデ庭園の周りを楽隊や親族と共に練り歩く。
昨日夜にこの人形たち見たのはこのためだったのか!そして旦那、携帯弄りっ放しだけど大丈夫!?
昨日と同じ「Zenteno cafe」へ。ドリップ頼んだら、今はやってないらしく、Espressoマシーンでできるヤツだけだって。ガーン。
今日はカプチーノで。Mで35ペソ。相変わらずうまい。
何やら窓に面白い飾りがある街並みが多数。
腹具合に不安を覚え、宿へ。うーむ、イマイチ芳しくないぞ。トイレと部屋を往復していたら、ずっと同じ部屋だった兄ちゃんたちがどうやらチェックアウトしていった。
と思っていたのもつかの間!何と女子4人が入り、続けて女子1人が入室。おいおいおい、ちょっと待ってくださいよ!
初日は8ベッド中5つが埋まっていて全部男子。まあ、こんだけ部屋あるってことは男女で分けてるんだな、と思っていたら、昨日男-2でコリアンガールがIN。男の園じゃ、文句あるかい!とパンツも干していたが、今は男1に女6。女子部屋やないかっ!
慌ててひっこめられるパンツ。しかもお腹の調子は痛いというよりガスがたまってる感じの、いわばオナラクライシス状態。いきなりピンチレベルが跳ね上がってる!
いや、いいんです。こんなキモイこと考えてるのはこのおっさん1人なんです。向こうからしたら何か小汚いアジアン風の置物があるな、くらいのもんでしょう。でもね、私にも恥ずかしいという日本人特有の恥の文化に根差した精神があるんです。より正確に言うなら、今日はもう書くことがないんです!
はい、夜―。
結局朝以来なのでタコスを食べる。肉屋通り?の前の店で。1個12ペソ。
臓物なのかなぁ。揚げたヤツとゆでた?煮た?ヤツ。揚げたヤツはやはりカリカリで、これまでに食べたことのない食感だ。
ちなみに外は明るいが、もう19時を回っている。というか、21時くらいまで明るい。
週末だし、何かやってるだろう、ということでセントロの方へ。
まだ明るいし、ということでParroquia San Miguel Arcangelの中へ。夜のお祈りとかをぼーっと聞いていたら、着飾った男女が入って来る。やや!これは……結婚式か!
20時を回って始まるという、日本人には何とも信じられない状況。
言われたら出よう、と思って座っていたら、参加者に押されて、バージンロード方向にしか逃げられなくなった。や、ヤバい!
辺りを見回すと、本来の出席者じゃないっぽい人たちもいる。ええい、こうなれば!
新郎新婦入場。いやーキレイですねぇ。着飾った人たちもそうだが、痩せたメキシコ人がこんなにいたとは……。いや、待て。こんなデカいところでやるんだから金持ちか。となると、食ってるものが違う……。アメリカの食生活が頭をよぎった。そういうことか……?
等と言っている間も式は進み、抜け出すタイミングがない。当然ながらスペイン語で進行。神父様が何言ってるのかもわからない!暇だ!
なんとかその席を脱し、でもすること無いのでそのまま参加。血、人種、宗教、言語、国籍―。この会場で恐らく一番関係ない人間が私である。
小一時間ほどで突然周りから握手を求められる。ああ、そういうルールね。というか、全く関係ない人の式に小一時間も参加していたのか。
何はともあれ、Dさん、Nさん、おめでとうございます!
気になっていた屋台グルメを購入。ばらしたコーンにマヨとかチーズとかチリパウダーにライムを絞ったもの。20ペソ。コーンのままのものもある。
コーン自体が日本のものと違い、もちもちした弾力があるものだ。マヨの強い味で一瞬むせそうになるが、全体で馴染ませれば丁度良い。っていうかこれもデブ食だな。
多少の体調不良に見舞われたものの、最後の夜も楽しく過ごせた。明日は一度、メキシコシティに戻ることになるが、くれぐれも興奮して眠れないことのないようにしたい。
カリブの海が、我を呼ぶ!