新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百二十九話 M・オブ・デス / 着いて疲れて突き通せ

出立3日目(通算253日目)~メキシコ 1日目 メキシコシティ1日目

 

 

意気揚々とジェットスターのカウンターへ行く。朝対応してくれた兄ちゃんもいて、優先的にカウンターへ回してくれた。

対応してくれた姉ちゃんがいろいろ調べて一言。

「それで、予約は?」

……ん?

 

いやあの、と説明を繰り返すが、「予約してないと席は取れない」

それ朝言えよぉおおおおおおっ!

エアチャイナに取ってもらえ、というのでエアチャイナに行く。

「いや、ちょっと提携してないんで無理っす。日程変更の差額くらいなら応じられるか交渉するから、後でメールしてくれ」

システム的に無理、ってことらしい。ANAのお姉さんまで連れて着ての説明だ。仕方がない。仕方がないが、お前らのせいだという自覚をもう少し持て。ってか昨日から一度も謝ってないよねっ!?

 

 

もうダメだ。中国資本をあてにした俺がバカだった。同盟国の会社にもう一回行こう!

「いや、ウチ日付変更とか無理だから。昨日のキャンセル扱いだから。ほら、新しい便盗らないと、あと5分で締め切るよ?そしたら明日だよ?」

同盟破棄じゃぁあああああああああっ!!

 

しかし、まぁ、コイツら1mmも悪いことしてないからなぁ。全然責任ないし。強いて言うなら朝言えよ、って奴だが、多分兄ちゃんも「夜なら席空いてるし、乗せてやればいいんじゃね?」というノリだったんだろう。

 

もう仕方ないのでチケット購入。後は予約サイトが保証するようなことに負わせてたし、交渉次第か。

 

っていうかさ、なんで私がこんなに振り回されるわけ?

やっぱりエアチャイナの責任じゃねぇかゴルゥアアアアアアアアアアアアッ!!!

 

出国の諸々は時間がなかったのか、超雑。「よし、貴金属もパスポートも全部荷物に入れてここを通せ」いいのか、アメリカ!?テロはどうした!?

ただ、麻薬嗅ぎ回る警察犬の実物は初めて見ました。

 

そして大慌てで飛行機へ向かう。

「お前がハルキか。聞いてるぜ」つって通される。何度も言うが、俺のせいじゃないからねっ!

 

飛行機はまぁ、LCCクオリティです。

 

そしてメキシコの入国周りがまぁ細かい!つーか長い。君たちは外に気を付ける前に国内に目を配りなさい。インよりアウトの方が絶対多いから。ね?

 

早朝深夜は危険だろうということで、夜明けを待って地下鉄へ。

おお、確かにこれはスゴイ。ダウンタウンって感じの雰囲気だ。もう犯罪がすぐにでも起きそうな雰囲気。最初の路線は問題なかったが、乗り換えの時に悲劇は起こる。

しまった、通勤時間だ!

いや、具体的に何時から何時までなのかわからんが、もう東京の満員電車を思い出させるレベル。そんな中、一人大荷物のアジア人。ごめんね!俺が悪いね!席争いが半端なく、黄色い戦の外側まで出て電車にペタペタ触っているのに発車。れ、レベルが違う……。

よく聞くスリの話も、確かにこれならやばそうだわ…という雰囲気。

区間5ペソで乗れるのだが、もうスペイン語表記。うっかり外に出てしまうこと2回。

近いのでもう諦めて歩く。

 

生憎の曇り空のもと、道はボコボコで通勤時間。シャッターの降りた街を血走った目の(そう見えるだけ)メキシコ人たちが歩いていく。さらに盾を持つ警官たちが街の中心部に集っている。こ、こえー。世紀末都市か?

 

とはいえキリスト教国。街並みは割とおしゃれ目。やや汚いけど。

 

ホテルもチェックイン前に入れてくれた。昨日の分も予約してあったからだろうか。一応事情も含めてメールしておいた効果か、キャンセル代もフルプライスにならず、予約時よりちょっと高いくらいで済んだ。何か小汚いし変なにおいするけど、よかった!ありがとう!

 

宿ではイタリア人のGくんと話す。今度日本に行くとかで、色々聞かれる。メキシコ料理の情報も得たので、早速街へ出てみよう。

 

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メキシコシティの原型はアステカの王国の首都「テノチティトラン」。そして人口・経済力でも何と世界TOP10に入る規模。う、うそだろ……。

 

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ここセントロ・イストリコは、スペイン建築家の手掛けたコロニアル都市の中でも歴史的地区として、世界遺産に登録されている。その中心地が世界最大のソカロと言われるここ。何がしかの工事をしている。

大統領府など国の中枢機関が集中しており、それなら警備も納得ですな。

 

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大聖堂「Catedral Metropolitana」と「Sagrario Metropolitana」である。

 

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彫刻がなんか激しい、いろんな意味で。

 

 

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謎の置物も多い。

 

中も壮大な造りで歴史を感じる。が、もう教会は見飽きているので、どうということもあまりないなぁ。天井のガラスが汚いとか、マイナスなことを考えていた。

 

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靴磨きの露天。人力車みたいに高い位置に座る感じ。町中で見かけるが、そんなに需要あるのだろうか。

 

この教会を正面に、右に入っていくと、問屋街だろうか。地元の人向けの用品が様々並んでいる。

 

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壁のアートも多い。

 

しかしどうも身が入らない。教会でも舟を漕ぐ始末で、おいおい、何やってんだ、というところでハタと気づいた。

そうか、最近ちゃんと横になって寝てない。

食欲もわかないレベルだったので、取りあえず帰って寝る。夕方近くに明日の宿さがしに出掛けるが、そこで激烈な雨に打たれる。バケツをひっくり返したような、アレだ。

下ネタで挑発してくるアホも躱し、街を歩いてくると、ようやく空気が馴染みだした。あの宿の匂いは水の匂いだったのか。致命的だな……。

 

ざっと見たメキシコ人の身長は160ちょっとくらいか。中東の民族が入り込んでるからとG君は言っていたが、確かに、インドとかトルコとかの人たちを混ぜたようなイメージか。

あと軒並み太っている。もうかなりの割合でそうだ。そんなになる前に思いとどまるタイミングあっただろ!と言いたくなる感じの人もいる。

ということは、だ。メキシコ料理はカロリーが高いのか?

湧き上がる恐怖……。

ただ、娼婦と思しき人たちはそれなりだ。扇情的な格好で、いや、それよりも化粧濃すぎる!!顔立ち濃いのに余計に濃くしてどうするんだ!ナチュラルメイクの方がかわいいから!

 

そんなこんなで本日の食事はタコス。初タコス!

地元民で賑わう露店で。

 

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チキンかビーフか聞かれてチキンと答えたが、店の前でグルグルしているのはビーフであった。しまったぁあああああっ!!

 

チキンタコスとノバル、20ペソ(1ペソ=約6.2円くらい)。ノバルはサボテンである。平たい、柔らかいやつで、粘りがある。粘るんだな、サボテンは。粘り慣れした日本人なら余裕だろう。

 

タコスは机の上のチリソースとアボカドソースとマンゴーチリ、ライムを好きに使え形式。

ちなみに、ビーフの方が彩鮮やかだった。。。

 

一口食べてから結構多めにチリソースをかけた。ゲッ!か、辛い!

そういえば、宿でG君が味見させてくれたチリソースもめちゃ辛かったな。「僕はもうそのまま食うことにしたよ……」というのも頷ける!

しかしもう引けない!こうなればアボカドと、これも辛いと言われていたがマンゴーチリも追加じゃー!

 

うまいな。そらうまいよ。

 

ちなみに、この店のはサイズが小さいのか、皆2~3個くらい食べていた。

 

それにしても、スペイン語を何とか覚えようとしているのだが、いざとなると拙いのに英語に頼ってしまう。まるで普段悪口ばっか言ってるのに、気付いたら旦那の話ばっかりしてる奥さんみたいや……

 

宿に戻ると、日本語勉強中のアメリカ人と、メキシコ滞在3週間、バリバリの英語とスペイン語を使いこなすK君がいた。アメリカ人にめっちゃ日本語のことを聞かれ、助け舟を出してくれたのがK君である。

それにしても、敬語の説明って難しい……。あと「わたし」と「わたくし」の使い分けとかね。

 

さて、取りなおしたチケットの件、予約サイトから連絡が来ていた。

「そんなん、言ってくれたらこっちで手配したのに。しょうがないな、領収書とか問い合わせフォームから送って。検討するから」

……そうか。それは悪かったよ。つい自分でどうにかしなきゃ、みたいな意識ばかりが先走ったよ。

 

まぁ、もうこれは仕方ない、次だ次!

 

カリブの海が、我を呼ぶ!