新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百二十四話 Pのピアニスト / 彼が求めたもの

出立85日目(通算248日目) ポーランド ワルシャワ2日目

 

 

ボチボチ眠って起きる。思ったよりも妨げられることなく、ゆっくりできた。硬かったけど。

 

さて、本日はここワルシャワで過ごし、明日の早朝でいよいよ帰国。つまり、本日が最後の観光となる。

 

……しかし、だ。

昨日までのアイスランド編が実質クライマックス。最早、本日は消化試合と言っても差し支えのない心持だ。まさに仮面ライダーWの最終話状態。

 

いや、ちょっと待て!

 

ポーランドである。この街だって、いいところがあるんだよ!ちゃんと観光しようぜ!Wだって、フィリップが蘇らなければ、終われないでしょう!

 

しかし、先出ししてしまうが、メインの旧市街地で撮った写真がこれである。

f:id:haruki0091:20150916124717j:plain

もう死んだ顔。何も期待していないのが見て取れるだろう。

こ、このまま今日の記事を続けていいのか!?

……いや、不安がっても仕方ない。いってみよう!

 

 

f:id:haruki0091:20150916124501j:plain

ワルシャワポーランドの首都。

1596年にクラクフから遷都され、「北のパリ」の異名を持つほど洗練された街だったようであるが、第二次大戦下、ドイツの占領軍にに対する市民の一斉蜂起で、20万の人々が犠牲になり、建造物もほぼ跡形もなく破壊されたのであった。

 

現在の街並みは、戦後に市民の記憶を頼りに、復元されたもので、歴史地区は世界遺産に登録されている……らしい。

 

空港から電車で中央駅へ。

ここでロッカーに荷物を入れたいところだが、現地通貨の両替ができていない(空港とか高いしね……)

結局。持って歩くことになった。

都市部と言うことでキャスターを使ってゴロゴロ。どうでもいいが、このキャスターで引き摺っている感じ、アクセルになる前の、エンジンブレードを持ち運ぶ照井を彷彿とさせる。私だけ?俺に質問するな!

 

f:id:haruki0091:20150916124122j:plain

早速見えてきたのは、文化科学宮殿。

スターリンからの贈り物として建造されたらしいが、それまでの景観と著しく調和を欠くために、市民からの人気はクッソ悪かったとか。

最早ビル群の中なので、何も違和感ないけどな。

ちなみに、ランドマークとして、どこから見ても正面的な感じで作られている様だ。

 

 

そこからメインストリートへ抜ける。

うーん、再現とはいえ、確かに素敵な景観だ。しかも日本人ツアー客がおり、耳をそばだててガイドの話を聞くこともできる!ペース合わないので、見送ったがな!

 

f:id:haruki0091:20150916124152j:plain

左は聖十字教会。

 

f:id:haruki0091:20150916124237j:plain

入り口の十字架を背負うキリスト像が名前の由来か。

この街が推す音楽家、ショパンの心臓が、入ってすぐの左の柱の下に眠っているというが、全くどれか発見できなかった。ちーん。

 

f:id:haruki0091:20150916125310j:plain

コペルニクス像。

背後にあるのはポーランド化学アカデミーとか。ま、関係があったんでしょう。

 

f:id:haruki0091:20150916124309j:plain

ここワルシャワ大学に、ショパンも在籍していたことがあるらしい。ちなみに、日本語学科があるせいなのか、街中でのSUSHI屋の数が、これまで見てきたどの都市よりも多い。人気だな、すし。ちがう、SUSHI。

 

f:id:haruki0091:20150916124400j:plain

ヴィントキ教会

 

f:id:haruki0091:20150916124651j:plain

ラジヴィウ宮殿前を抜け、王宮広場へ。

 

f:id:haruki0091:20150916124603j:plain

遷都した張本人、ジグムント3世の像と、背後に王宮を望む。

ハンバーガーを近くで購入して軽い昼食を済ませ、この旧王宮を見学。23PLN(1PLE=約32円)

 

f:id:haruki0091:20150916124910j:plain

 

f:id:haruki0091:20150916124750j:plain

ここも先のジグムント3世が暮らしたころからの歴史を持つが、第二次大戦時に焼失。現在のものは復元だが、調度品は国外に運ばれていたため、難を逃れている。

 

f:id:haruki0091:20150916124832j:plain

 

f:id:haruki0091:20150916124948j:plain

 

f:id:haruki0091:20150916125026j:plain

確かに素晴らしい調度品の数々。

しかし、この輝く宮殿に調度品、極彩色の絵画たちも、今日の私にはどこか上滑りしていく。アイスランド・ロスということか……

 

f:id:haruki0091:20150916125152j:plain

旧市街市場広場から、北へ登って散策する。

 

f:id:haruki0091:20150916125233j:plain

 

f:id:haruki0091:20150916170418j:plain

そう言えば、キュリー夫人の出身地でもある。

それっぽいの持たせたがるなぁ。

 

f:id:haruki0091:20150916170309j:plain

広場に馬車が。

何気にお姉さんが激マブ。客が来たら着るんだろうか、衣装。

 

f:id:haruki0091:20150916170510j:plain

ワルシャワ蜂起記念碑。

あてにしていたソ連の援軍もなく、前述の通りの被害が出た。まったく、上辺だけは立派な連中である。

 

f:id:haruki0091:20150916170548j:plain

疲れてきたので、久しぶりのカフェでコーヒーブレイク!

日本語ガイド盗み聞きで、現地ガイドさんお勧めの店だ。

 

f:id:haruki0091:20150916170624j:plain

カプチーノと、店のねーちゃんにどれがいいか聞いたら、これだったケーキ。

カプチーノが9.9PLN、ケーキが7.5PLNと、かかくにぎゃくてんげんしょうがおきているきがするが、まぁいいや。

ケーキの素材はメレンゲ。このコーティング内側に、シュークリームの如くクリームが詰まっている。この時点で、カプチーノについていたメレンゲ菓子とかぶってしまったと激しく後悔したが、早合点だった。

 

メレンゲ・クリームの層の下に、イチゴのジャムと、チョコレートケーキが存在し、味にアクセントを与えている。さらにその下にキャラメリゼ生地が存在してケーキ全体を支えているのだが、ジャムの酸味を伴う甘さ、チョコレートスポンジの苦みを伴う甘さ、ナッツのキャラメリゼのサクサク感が絶妙に調和し、新しい風味を生み出している。まさに傑作と言っていいでしょう。

 

ここでの休憩が、ようやっと私のハートを癒した。

おもえば、アイスランド編は自炊で、まぁ、自画自賛ではないがうまかったけれど、食品面ではもう一歩の面が否めなかった。

それが、ここに来て納得のプライスで楽しめたのだから、足りていないピースがそろった気分だ。最高。

 

ここから駅の反対側まで徒歩。本日総計で20km以上歩いているので、なかなかの距離だった様だが、モチベーション高く行けた気がする。

 

f:id:haruki0091:20150916170658j:plain

その反対側にあった、ショパンの像。

かなり苦労して歩きましたが、手元のパンフレットによると、どうやら日本に同規模のレプリカがある様だ。ちょっと!

まぁ、今日はショパン絡みをスルーしてしまったので、なんとも言い難いが、ショパン博物館とかもあるので、興味がある方は是非。

 

f:id:haruki0091:20150916170739j:plain

夜の文化科学宮殿。

あー、確かに、やっちゃった感あるわ、うん。

 

予算的にいいレストランが見つからないので、帰りに食品を買って、電車~空港で済ます。

地元の缶ビールはのど越し重視なのか、ドイツ系とは異なり、日本のものに近い。

ただ、原材料的にはシンプルなので、味の濃い東南アジア系と言ったところか。

 

さて、2日連続で空港泊はちょっとアレだが、翌早朝には日本へのフライトだ(つっても乗り換え&トランジットで、着くのはさらに翌日の午後だが)。

 

さぁ、終わりの時よ!