新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百十六話 ノッキン・オン・Gズ・ドア / エロスとタナトスと

出立76日目(通算239日目) ドイツ5日目 ニュルンベルク2日目

 

 

買っていたもので朝食を済ませる。

9時半過ぎにホテルを出たが、外は寒い。9月で寒いって意味わからんが、ほとんどMAXに近い形で着てるんですが……。恐ろしい限りである。

 

さて、路地を抜けて西を目指す。

窓から顔を出して、私の後方をめっちゃ見ているお姉さんが、次の窓も次の窓も……と続いていたので、確かにサイレン聞こえるし何かあんのかなと見てみたが何もなし。

声をかけられたので挨拶したが、中に入れみたいなアクションをする。

首を傾げながら歩いていると、次も次も同じようにしてくる。

そこでようやく気付いた。ここは娼館だ!

 

そういえば派手で薄着だ。それも1軒だけでなく、いくつも連なり、通りがかる男性に声をかけている。なんのことはない、そういう通りだった様だ。

 

しかし、皆さん年上で外国の方?

もうちっとばかし若くて現地の娘だったら、オラもワクワクしたかもしんねぇけど、もう人造人間系はめんどくせぇぞぉ。

 

……とか言ったら怒られるな、タジマヨーコとかに。

 

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町中の至る所に立派な教会やらオブジェがあるが、これもその一つだろう。

気になるのはその側面のコレ。

 

f:id:haruki0091:20150908151307j:plainすげー不安になる!!

こういうところのヨーロッパ人のセンスは本当に意味がわからない。

えっ?なにこれ?何させられてんの?この子何かしでかしたからこんなの?

0時過ぎの新橋とかを彷彿とさせるマーライオンっぷりともいえるが、これが飲料水なら情熱的なの見方もできそうだ。やんないけどね。

 

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さて、気を取り直して、向かったのはニュルンベルク・フェルト地方裁判所600号陪審法廷。

 

ニュルンベルクといえば、ナチスの主要戦争犯罪人を裁いた、このニュルンベルク裁判が歴史的にも有名。

この街自体も戦争の際にはほとんどが焼けてしまい、そこからの復興となったのだ。

いわばこの街を象徴する場所ともいえる。5€。

 

英語のオーディオガイドを渡され、実際に裁判の行われた部屋を見学。

 

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ここでの裁判から、戦後ドイツの歴史は始まったわけだ。

日本でも同様に行われたわけだが、いわゆる東京裁判の捉え方は国民の中で大きく分かれている。されるがまま、国としての総括をせずに復興してしまったために、その機会が失われ、今の日本の危うい状況を招いている気がしてならない。

 

話は逸れたが、悲劇はこれからだった。

 

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上の階はパネル展で、ニュルンベルク裁判時の、評決・陪審員や裁判官、マスコミの状況に至るまで事細かに展示され、更にはそこに至るまでの戦局や国際情勢、その後の戦争犯罪に至るまでを、圧倒的なボリュームで紹介している、ドイツ語で。

 

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英語はオーディオガイドのみ。リスニング能力も大したことないのに、1カテゴリー5~9の項目が8つも。

 

もうこれが拷問だったんですけど。8割がた意味わかんねぇし、もう最後なんか興味ありそうなやつだけにしましたけどね!日本語だったら苦痛にはならなかっただろうし、英語表記ならもう少し読めただろう。ひーひー。

 

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日本の情勢まであった。同じ敗戦国として、どう捉えられているのか興味があったが、事実の羅列が多かった。

 

流石と言うべきか、結構ドライというか、客観的な捉え方が多かったように思う。

日本というと、被害者の面や靖国の様なものなど、どうしても思想的な背景から、言ってしまえば「偏り」のようなものが施設ごとにある印象があるので、何となくロマンチストな日本との違いを感じる。ま、8割わかってないから、本当はめっちゃ感情的かもしれんが。

 

メトロを使って旧市街の中心地へ。

 

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そこからさらに登り、カイザーブルク城へ。

12世紀に基礎が築かれ、15~16世紀に現在の姿になった、神聖ローマ帝国の城。

 

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町全体を見渡せる眺望も魅力だ。

 

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ミュージアムの方に見どころがある様だが、もう今日はそういうのいいので、塔だけ登る。3.5€。

 

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ちなみに、この城の近くに、ルネッサンス時代の画家・デューラーの暮らした家がある。中はミュージアムになっている様だが、うっかり忘れて開館時間を過ぎてしまっていた。しかたあるまい。

 

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近くの教会にも、

 

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昨日と似たようなオブジェが……。 こっちのほうは意味が多少分かるな、教会だし。

 

ホテルから再度夕食へ外出する。

 

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旧市街中央付近にある、「ブラートヴルスト・レースライン」へ。

焼きソーセージ専門店だ。

 

ニュルンベルクといえば、ニュルンベルクソーセージ。ドイツでも名を轟かせる一品で、小ぶりな焼きソーセージだ。

 

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付け合わせはザワークラフトかポテサラを選べるのだが、ここは未だ食していない前者にした。7.2€。

そして黒ビールで。3.8€。

 

ソーセージはかりっとジューシーで、香草をやや含む、風味豊かな一品だ。

マスタードやケチャップを付けても味が負けないおいしさ。

ザワークラフトは、結構すっぱいな!

 

ダークビールは酸味はあまりなく、甘い香りと濃厚な泡が独特。

 

こ、これはうまい!!

 

いやー流石は名物!これ食いに来たようなもんだもんな、ドイツは!

 

そういえば日曜日なので、ほとんどの商店は閉まっており、ビールもろくに買えなかったので、ホテルで続きを。

 

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前日食い残しのソーセージがあったので、焼いてみた。

お、これもなかなか。塩味が濃いけど、ビールにはちょうど合うな。パリッと焼けているし、なんならさっきのにも負けていない……。

 

ビールは多少酸味あるものの、おとなしめ。冷えているからだろうか。

 そういえば昔、京都の某居酒屋で、メーターサイズのグルグルに巻いたソーセージを頼んだ時に、持ってきたお姉さん、

「お兄さんサイズに切ってください」つってハサミ渡してきたなぁ……。

とっさで反応できなかったあの頃の俺、ドンマイ……。

今なら、「それじゃあ切れな…」…何でもないです。

 

翌日は飛行機で移動だ。

目指す先は……氷の国?