第二百十五話 ノッキン・オン・Gズ・ドア / インラン・オブジェに・トイ
出立75日目(通算238日目) ドイツ4日目 ミュンヘン4日目~ニュルンベルク1日目
どう考えても衝撃的すぎる気温だが、ま、それは置いといて、移動日である。
といっても特に準備していなかったので、再度調べてみる。
大体の人は電車で移動するようで、検索の上位はほぼヨーロッパ・レイルウェイだが、バスでの移動もあることが分かった。
しかも、電車はおそらく20€位はしそうだが、バスならなんと8€。
半額以下!!1時間後のバスがまだ空いているので、これを押さえる。FlixBUSという会社で、1時間に1本以上出ているし、ザルツブルグからも出ている様だ。
ち、もう少しきちんと調べておくんだった……。
駅近くの中央バスターミナルから、11時半出発→13:40にほぼ時間通りに到着。
休憩はないが、社内にトイレあり。
長閑な景色を見ながらの移動となるので、1時間電車よりもかかる様だが、文句はない。
途中に見えた無数の、このプランターは何だろうか。
はじめは葡萄かと思ったが、ワインはそんなにおして……あっ!ホップ畑か!
画像検索してみると、案の定、そうであった。
これが延々と道の両側に点在しているのだ。
流石はビール王国!その意気やよし!
バス停からは歩いて1km程度の場所にホテルを取っていた。
つーか、寒いんですけど!!
昨日のナンパなフランス人とその後話したが、「絶対パリの方がいい。ドイツずっと曇ってるし!!」
と胸を張っていた。いや、たまたまじゃね?曇りといえばロンドンっていうか……とか思っていたが、思えば昨日数時間晴れ間がのぞいたくらいで、入国以来ずっとパラダイムシティもかくやという、曇りか雨の肌寒い気候だ。言いたいことはわかる。
ホテルに辿り着くと、ハングル表記がやたらに目立つ。どうやら韓国人御用達の様で、かなりの数を見かけてげんなりだ。
さて、まだ時間も早いし、ニュルンベルクの街へ出掛ける。
ここもそこまで大きな町ではない。
一部の観光地は避けたが、数時間も歩けば十分な広さだ。おかげで、ホテルからも歩きやすい。
国立劇場。
聖ローレンツ教会
1270~1477年に建てられた、ゴシック様式の巨大な教会。
こちらの「受胎告知」レリーフが有名とか。まぁ、確かに、急になんだ、と思ったけどな。
フラウエン教会
14世紀建築のホール様式の教会。仕掛け時計が有名らしいが、12時に動くようで、この日は見られず。残念。
他にも、
旧市庁舎や
聖セバルドゥス教会などがある。
ここには謎のオブジェが複数並んでいた。意味はよくわからないが、何か意味があるんだろうな、宗教的な。間違っても陰我の溜まったオブジェではないだろう。いそうだけどね、こういう感じのホラー。
そして、おもちゃ博物館へ。
この街は別名おもちゃの街ともいわれる。
世界でも指折りだというので、特オタ的フィギュアやガンプラも所有する私としては、見逃すわけにもいくまい!
中には当然、たくさんのおもちゃたちが並んでいる。
歴史が感じられるものが多いなぁ。
リアルローゼン・メイデンとか、こんなもんだろ、怖いだろ。
特撮ファンとしては「怪奇大作戦」の「青い血の女」を思い出さずにはいられないだろう。
かの「チャイルドプレイ」の元ネタとか何とかいう話も聞いたが……
女の子は、のおもちゃは、ドイツでもままごと系が多いようだ。
ドールハウスにしても家庭の再現だし、何か遊ぶものからして宿命づけられている感じだな。タジマヨーコがかみつくかもしれない。
ま、超でかいから金持ちが丸々一部屋とか使ってたんだろうけど。メーター級だよ、メーター。
うーん、こういう産業機械も模型になるのか……何となく気持ちはわかるが、ドイツらしさが満点な感じだなぁ。
やはり、第二次大戦中はこんなのがあったんだなぁ。日本でも同じだもんな、納得。
子ども向けのプレイルームもあった。
流石はドイツ人、きちっとしている印象だ。
ホテルに戻り、夕食は市場で買った食材などでごった煮スープ、ソーセージ入り。
つっても野菜も特に安くない。ま、レストランで食うより安いけどさ……。
ビールは2種類購入。
ちゃんと読まなかったけど、この右の奴は麦の香りが強く、酸味もかなりあった。
特徴的な濁りがすごく、注ぐときはふりながら、という注意書きがあるくらいだ。
左は少しマイルドだが、比較論であり、こちらも酸味がある。濁っている点は同じで、同じ方向性のビールだった。
両方とも0.6~0.8€くらいだっただろう。さすがにスーパーでのビール価格は安い。
しかし、日本のものとは全く違うよなぁ。やはりビール大国だ。
コーヒーの味の確認の仕方を、以前リョウ君に倣っていたが、アレは酒にも応用できるのだな。炭酸だからこれはちょっと向かないか!
明日も市内観光である。