新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百七話 マイ・S・フォーエバー / レイク・エメラルド!

出立66日目(通算229日目)スロベニア3日目 リュブリャナ3日目 ブレッド

 

 

昨晩、食堂であった女性・M女史と一緒に、8時にホテルを出る。

駅前のバスターミナルから、目当てのバスへ。片道数時間のショートトリップだ。

 

さて、不思議なことに、スロベニアの長距離バスの切符は、バスターミナルの窓口でも買えるが、運転手から買った方が安い。

窓口での購入には、「リザベーション代 1.5€」が追加で掛かるのだ。

この噂を聞いていたので、実際にバスに乗り込んでから購入、6.3€。

前日に窓口で買ったM女史の切符と比べ、確かに1.5€安い。

席が決まっているという話もないし、意味あるのか……いや、混んでいればそうなのかもしれんが、シーズンオフに片足突っ込んだいまでは、バスはガラガラ。余裕で乗り込めた。

 

1時間半程度だろうか、目的地に到着。

 

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おおっ!きれいだ!

 

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アルプスの瞳」と呼ばれるほど、美しいエメラルドグリーンの湖面。

 

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水は透き通り、泳ぐ魚が見えるほどだ。

 

鴨や白鳥が優雅に泳ぎ、静かな風が吹く。

絵画の様な~という表現がよく似合う、ブレッド湖である。

 

17世紀にはすでに観光地として、多くの芸術人がやって来たというが、なるほど、納得の美しさだ。

 

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湖畔に見える教会や、

 

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高さ100mに建つブレッド城。

おお、高いなぁ……ゴジラ

 

急な傾斜に階段が付いており、登っていくと、日本語の看板が。

 

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昨晩の久保さんの話では、スロヴァニアには親日家が多く、剣道の有段者なんかもいるらしい。

マジか……多分、日本人はあまりこの国を知らないし、こんな看板作ってもらっているのに、あんまり人来ないだろう……なんかゴメン!

 

と思ったら、城の入り口で日本人ツアーの団体と遭遇。

……アレ?メジャー??

 

城は入場料9€。

ということで、スルー!景色イイらしいんだが、後述の船に乗るので、天秤にかけた結果、こちらはやめました。城は……もういいかな……。

 

船に乗るべく、乗り場確認のため、インフォメーションセンターに行ったところ、なんとブタペスト、ウィーンで一緒になったNちゃんと偶然遭遇!おお、マジか!

 

そして、実はM女史もブタペストのアンダンテ・ホステルに滞在していたことが判明。

そういわれると、お顔を見かけた記憶が……

 

Nちゃんは、自転車を借りて渓谷を見に行くという。そんなのもあるのか。

「ここ来るまでの、バスから見えた建物も結構良かったよね!」

……さーせん、爆睡でした……。

 

さて、M女史と湖面に浮かぶマリア教会を目指して、船に乗り込む。

往復で12€。足元見やがって……。

 

人数が集まるまで待つ。船は左右に席が別れているのだが、自己主張の強い欧米人たちは、好き勝手に座るため、ヘビー級の連中が右に集まる。

おおい、船傾いてんぞ!

おまけに接岸しているにもかかわらず、舳が左に曲がる曲がる。

どうして後から乗ってきた巨漢が次々に右に乗るの!状況、わかるでしょうに!

 

いやー、巨漢のお母さんが右側に座る私に、「席代わろうか?(彼女の隣にM女史がいる)」とか言い出したときは、こいつ等正気かと思ったが、船頭が無事振り分けてくれ、事なきを得る。つーか、一瞬転覆しそうになったんだが……。

 

船はゆったりと湖面を進む。

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オールで漕ぐタイプで、雑音もなく、気温・湿度共に良好。時折吹く涼しい風が心地よい。

 

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ブレッド城や教会の後ろには、雄大な「ユリアンアルプス」の山が見えてくる。もう少し季節が下れば、雪をかぶるようで、それも絶景だろうなぁ。

いや、ユリアンちゅーても、ウルトラの国の王女は関係ねぇです、はい。

 

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で、ブレッド島に上陸。

ここには聖母被昇天教会・通称:マリア教会がある。ま、近くからより湖面から見るほうがきれいだな。

ここも入場料がかかり、6€。

いや、教会はもういいです。

 

帰りの船は30分後、同じものに乗り込んで帰るわけだが、小さな美術館やお土産を見て、島を回って湖面を見ていると、あっという間に時間は過ぎる。

 

帰りの船に乗り込み、出発を待つ。

 

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鴨にビスケットを上げる少年。その後ろでは、水着になって泳ぐ欧米人共。

あのさ、遊泳どころか水着禁止の看板立ってんだけど、お前らマジ何なの??

それともこの看板、水着で教会エリアに入らなければいいってことか?

 

ま、ホテルでもパンイチで歩き回る連中だからな、これくらい平気なんだろう。困った奴らだ。

 

来た時と同じ配置で、岸に戻る。

島自体は特にすることはなかったが、静かな湖面をのんびり船で行くのは気持ちがいい。実にいい時間であった。

 

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この街の名物っぽい、クリームケーキを食べることに。3.6€。

 

パイ生地が乗った、カスタードプディングを想像していただきたい。

ザッハトルテがアレだったので、期待していなかったが、甘さ控えめななめらかプリン生地とパイのサクサクの組み合わせが、予想外においしい。

そしてカプチーノ頼んだら、エスプレッソサイズのカップに半分のそれと、ミルクを別の器で出された。

マジで?このサイズなの?

M女史曰く、割とどこの店もこうらしい。損した感が半端ない……。

 

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湖面を散歩していると、騎士で白鳥が毛づくろい(?)をしていた。

識別器具が足についているので、人間に多少慣れているのだろうが、全く逃げない。

白鳥と50cm以内で対峙するって未経験だったのだが、おもしろくて湖面よりもコイツを観察して時を過ごしていた。

 

帰りもバスターミナルから、同じ料金で帰れる。

ミニバンが7€、集まり次第発車というサービスをしていた。うまいラインを突いてくるなぁ。

そして、またも爆睡した私は、ついぞ、Nちゃんの言う、素敵な建物を見ることはできなかった……。

 

夕飯はまたも自炊。

 

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しかし、消費し切れる食材が限られているため、味がな……。

実家からの梅干と、誰かの置いていった醤油で味付け。やはり至高、日本のお味。

 

さて、滞在日を伸ばしたので、明日以降はどこに行こうか。