新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百五話 C・イズ・ビューティフル / 響く森

出立63日目(通算226日目) クロアチア2日目 ザグレブ2日目~プリトビッツェ

 

 

6時半ごろホテルを出て、トラムでバスターミナルへ向かう。

少しでも安く、ということで7時半発のものにしたのだ。

バスの停留所にはすでに人がおり、アジア人も数名いる。日本人もいることから、やはり定番の観光スポットであることが伺える。

 

バスはほぼ定刻通りに出発し、ここから2時間半程度の道のりだ。

うつらうつらしているうちに、目的地に到着した。

 

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プリトビッツェ湖群国立公園

 

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16の湖と、92か所の滝がある、200km²にも及ぶ、超巨大公園だ。

 

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湖は段差ありで、これだけある。

 

1979年にユネスコ世界遺産に登録されたが、91年のクロアチア独立戦争時に荒廃し、一時は登録抹消の危機に直面していた。

クロアチアの管理に戻り、徐々に回復。抹消の危機を免れた経緯を持つ。

意外に社会的な大自然だ。

 

しかし、そんな能書きはどうでもいい。

 

 

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お分かりいただけただろうか。

ものすごく緑がきれいで、何よりも水の透明度が半端ない。

 

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国立公園ということで、釣りや狩りは禁止。そのため、魚群が水の上からよく見え、

 

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鴨も人を警戒しない。ものの見事な大自然である。

 

こういうところですよ、来たかったのはっ!!

 

料金は110KN。冬のシーズンには多少安くなるようだ。

 

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コースがいくつか別れており、自分勝手に動ける。

ソロクエの今回は、余計に勝手に動ける。

2の入り口から入った私は、船で対岸に渡り、左側の道をハイキング。

その後、2までバスで戻り、船で右側に渡って散策というルートを取ることにした。

 

しかし、2にバスで戻ったのが、よかったのか悪かったのか……。

圧倒的な人の群れである!魚めじゃない!

 

そうか。着いた時は10時で、まだ人がほとんどいなかったのか。

移動を含めて人が集まるデイタイムには、とんでもない人数で溢れる、一大観光都市だったのである!ひえっ!!

 

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とはいえ、さすがに欧州。ゴミが全く落ちていない、とは言わないが、自然は美しく保たれ、観光客もそれに準じている。

まったく、ヒンドゥー寺院で平気でゴミ捨てたり、人を騙したりのインド人にも見習ってほしいものである。

 

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それにしても、この水のキレイさは、与論島やトルコのカシュ~青の洞窟を思わせるものがある。だって水透けて沈んだ木とか見れるんだぜ?ヤバくね?

 

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洞窟的なところもあり、情緒を盛り上げる。

 

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興奮して歩き回り、15時過ぎには外へ。

帰りのバスは、数社あるが、どれも微妙に時間が固まっており、1時間ほど待たなければならなそうだ。

うーむ、これならもう少し居ればよかった……。入る前に時間チェック必要やな。

 

そういえば、入るときにまるで帰りは1便しかないような物言いで、チケットを買わせようとしたヤツがいたが、どこにもいるんだな、ああいう奴は。

少しだけ調べていって良かった……

 

というわけで、戻りは一番早いバスに乗った。100KNだから、行きより高いが、デイタイムは高くなるのが常なので、まぁ、仕方ないだろう。KNを残しても仕方ないし……。

 

こちらはリクライニングもよく、よく眠れそうだった。行きに寝たから寝れなかったが。

 

街に戻り、翌日のチケットを駅で購入。手書きのチケットという、欧州とは思えない不安な一品を差し出される。

……まぁ、鉄道はそんなにきれいじゃないからな、こんなもんだろ。

 

明日には出国のため、残った銭を使う意味でもレストランへ。

 

2012年くらいの歩き方に載っているレストラン「Pivnica Tomislav」。

コスパがいいというから、どんなもんかと思ったら、なんと、いくつかのコースが40KN(約720円)で食えるというのだ。これはお得だ。

早速ビールと頼んでみる。

 

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セットのスープ。トマト風味で、少し酸味が効いたさっぱり味。この季節にはいいね。

 

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サラダと、メインのザグレブ風チキンカツレツ。

サラダはやはり、オイルとビネガーと塩がバラバラに供される。ふーん、これが少なくとも東中欧のスタンダードなんだねぇ。

 

カツレツはチーズと細切りのハムを、薄く延ばした胸肉で包んで揚げている。

うまいうまい。何か淡泊な味が多いが、ソースとかケチャップかけたくなるなぁ。別料金であるのかしら。

 

この時点で腹が膨れていたのだが、

 

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さらにパンケーキ登場。

ま、マジか……。ナイフとフォークが2組ある時点で、何か怪しいと思っていたんだが、案の定か。

しかし、一口食って、ああ、やっぱり甘いもの好き、と実感。危険な味だぜ!心なしかクレープよりも生地がもちもちしているなぁ。

 

 

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夜の広場には、明かりの灯った噴水があり、それなりに人がいる。

 

しかし、この日はきれいに終わらなかったのである。

宿に戻り、ロビーでネットでも……と思ったら、同じ部屋のカナダ人らにつかまった。

欧米人男子が集まり、以下のようなゲームをやっており、加われと言うのだ。

 

・プレイヤーは対象者を選び、机の中央に置かれた、ビールの入った無数のコップに向けて、コイントスでワンバウンドさせて、中に入れる。

・入らなければ次のプレイヤーへ

・入った場合、事前に指名された対象者が、その杯を干し、そこに次のビールを注ぐ。

・飲んだ後、コップにビールを注ぐ前に机に底を付けた場合、もう1杯飲む

・成功したプレイヤーは、3回まで、コイントスをする

 

新歓コンパみたいなドギツいことやりやがって。

しかし、オーストラリアやクロアチア等、各国が参戦している状況で引くに引けない。

そして案の定、私ラッシュ!こ、こ、これは、アルコール云々じゃなくて、炭酸がきつい!!

で、橘さんが「Got to be strong!」と脳内で大絶唱し、小夜子キックをぶちかます。

つまりリバース。最悪や!

 

炭酸で戻したので、バットトリップにはならなかったが、戦線離脱。欧米人恐いww

 

その後、仕切りに大丈夫か聞いてきたので、悪い奴らではないんだろうなぁ……きれいな自然とおいしい食事が、最後の最後で唾が付いたというか、ゲ○がついたというか……。

 

そういえば、響鬼さんが口からいきなり火を吐いた時はビビったなぁ。「ジャパニーズ鬼火ファイヤーだ」とか言って誤魔化せばよかったか……。

 

ザグレブは小さいとしながら、首都。なかなか面白いところであった。

もう少し居てもいいかもしれないが、思い出がきれいなうちに退散するとしよう。

スキミング多いらしいし……