第二百四話 C・イズ・ビューティフル / ラブ・イズ・オーバー・リアクション?
出立62日目(通算225日目) オーストリア~クロアチア1日目 ザグレブ1日目
ウィーンの街を8:00発のバスで出る。
先日やってきたところと同じバスステーションだ。確か28€だったと思う。
これで、クロアチアまで、およそ5時間の旅だ。
移動行程として、スロベニアを通過してからの、クロアチアに至る。
シェンゲン条約の対象外のため、パスポートチェックが必須だ。
久しぶりに国境でバスを降りる。案外とアジア人がおり、それ以外のEUの連中は、カードチェックsですぐ終わる。羨ましいものだ。
バスは30分以上遅れて、目的地に着く。久しぶりに遅れるバスに乗った……。
翌日のバスチケットを購入し、宿へ向かう。
今回の街もトラムが活躍するが、チケットはキオスクで購入する。
運転手から直で買うこともできるが、そっちの方が高いらしいのだ。
1回10KN(クーナ)。1KN=約18円なので、物価という意味ではお得感はない。他のものも高いだろうなぁ……
とはいえ、宿は2泊で2,600円くらいのところなので、まぁ、日本よりはマシだ。
夕方近くに宿を出て、街を見て回る。
ここも1日乗車券などあるが、小さそうなので、今回は歩いて回る。
聖母被昇天大聖堂
13~18世紀に建てられた、ザグレブのシンボル的教会。現在のものは、1880年の地震後に修復されたネオゴシック式のものの様だ。ま、今も修復中だがなwww
二つの尖塔は高さ100mに及び、つまり平成のVSギドラ~デストロイヤーのゴジラと同じ大きさを有する。デカいなー、ゴジラ。
内部はルネサンス様式の祭壇、バロック式の説教壇、オスマン帝国と戦った兵の墓石などが並んでいる様だ。
外には、過去と今の尖塔の比較石像が並ぶ時計も何か止まっているが……理由は忘れた。
中心地は小さいが、その分スッキリまとまっていて、落ち着いた雰囲気のザグレブ。
嫌いじゃないわ!
石の門
建設当時は木造だったらしい。が、多分、今は石造なんだろう。
何せこの通りだからなあ!
中のマリア図は、火災時にも燃えなかったといういわくつきのものらしい。
聖マルコ教会
ぱっと見、イオンにある雑貨屋っぽい感じがする、モザイク画が特徴的。
向かって左がクロアチア王国、ダルマチア地方、スラヴォニア地方を表す紋章で、右がザグレブの紋章らしい。
教会自体は13世紀からあったようだが、現在のものは1880年に修復されたものだ。
うーん、可愛らしい。
そして博物館とかめんどくさい私が、唯一見た博物館がこちら。
日本語で「失恋博物館」。
思い出のものと共にエピソードを寄贈することで、ここに保管される。
世界中から寄せられたブツが、置かれており、恋人との別れから、家族との別れまで、幅広い。
日本語訳のノートを借りてみていったが、なるほど多くの物語がある。
例えば、
「彼女がレズになって出ていったので、置いていった家具を破壊した斧」や、
「いろいろ爆裂していた彼氏が最後に買ってきたのは、男サイズのハイヒールだった、そのハイヒール」から、
「旅立った母の思い出の品」や、
「戦時中に見初められたが、対にかなわなかった恋の思い出」まで、
時には笑い、時にはほろりと来るものもある。
うーん、下世話な興味で入ってみたが、まさしく人に歴史ありだなぁ。
俺もあの写真をここに寄贈して……いや、顔丸出しだからやめようか。
そして、併設されたカフェのwiFiパスワードやらうたい文句が何気に意味深である。
どうせメニューも「明けない夜に流した涙のスープ」とか「必ず最後に愛はカツ」とかだろう(適当)
人形劇やらもやっていて、街歩きも楽しい街。
行こうとしていたレストランや、スーパーまですでに閉まっており、というか20時で閉まるって早くね?!と勝手な文句をたれるのであった。
さて、明日は早起きして、クロアチアに来た目的を果たすんだぜ!