新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第百九十話 R・アローン / 旅人にはなぜブレーキがないのか

出立46日目(通算209日目) ルーマニア1日目 ブカレスト1日目

 

 

23時回ったソフィアの街は、なんだかんだタダの都会だった件。

 

さて、今回使用したのは「Grup」社のバスだが、案外と踏んだり蹴ったりであった。

 

その1 ちょいちょい止まるから何かなーと思ったら、故障で、ついに動かなくなったので乗り換え

 

その2 どうやら渋滞に巻き込まれたらしい

 

ちなみに、一度もチケットチェックなしだったのと、隣のおっちゃんがこちらの肩に頭を乗せること山の如しだったことが個人的なモヤモヤポイントである。これが女子だったら、なんてことは、間違っても言わない。

 

そんなこんなで、国境を超えるころにはすでに7時を回り、バス停には9時半ごろ着くという、世紀末都市的側面が仮にあってもお天道様が一刀両断なお時間になっていた。まぁ、よかった、のか?

 

しかし、このバス停、他の交通機関とのアクセスが悪い。そもそもATMが周りにないので、金がない。

仕方なく、最寄りのメトロまで歩く。といっても、2km程度だ。

 

途中お金を降ろし(もちろん、カード周りは念入りにチェックだ!)、メトロへ。

チケット1枚で2回乗れるシステムだが、3回以上乗るなら一日乗車券がお得なので、そちらにする。

駅員が親切に買い方から乗り方まで教えてくれた。おお、ルーマニア人、思ったよりもイイ奴がいるじゃん!!

 

宿に無事チェックイン。安い所とはいえ、ブルガリアのホステルの半額くらいで済む。これはいいぞ!

 

銀行から調査結果の件で連絡が来ていたので、折り返し。電波の都合でやり取りは途中になってしまったが、どうやらヴェリコで5回とも下されているところを見ると、唯一使用したタイミングが怪しいな。とはいえ、どう見分ければいいのやら……とりあえず、銀行にくっついているところを使うことにする。

 

さて、ロスがあったため、こっからは「移動!観光!いずれもマッハ!」で行かなければならない。

つーか、カードの件、今後の対応によっては、後半なんかタイプデッドヒートで行かないとマズいかもしれない。おのれ、犯罪者め!

 

と言っても仕方ないので、早速ブカレスト観光へ向かう。

 

 

ここで一番の目玉スポットといえば、やはり凱旋門だろう。

第一次世界大戦の勝利を祝って作成されたもので、1930年にパリのものに近い形に作り直された。

こちらは郊外にあるので、シャンゼリゼ通りの様にはいかないが、こちとらこれを見にブカレストに来たようなもんよ!!

 

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 ……これは、無いな。

まさかまた作り直してんの?このタイミングで?フッフッフ、私もよくよく運のない男だ……。

このために1日乗車券にしたようなものなのに……仕方ない、諦めて戻るぞ!!

 

ということで、後は中心街を回る。

 

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アテネ音楽堂。

 

 

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なんだっけな、忘れた……。CAROLがどうとか……

 

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 クレツレスク教会。

典型的なルーマニア正教の教会、らしい。

 

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 フレスコ画は18世紀のもので、善と悪を描いているそうな。内部にも撮影禁止のがあるが、確かに、ブルガリアとはテイストは違う気がする。あくまで気がするレベル。

 

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 旧共産党本部。

そう、ここも旧共産圏。一度の衰退を挟んでいるのだろう。

この建物のテラスで、1989年12月に、故チャウチェスク大統領が最後の演説→ブーイングでヘリで撤退で、共産国家終了。

 

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その前には革命広場が広がり、モニュメントが並ぶ。

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アムロ先輩の「革命はいつもインテリが、夢みたいな理想を……」って件を思い出したが、さすがに革命広場。やはりインテリのやることは理解不能である。

 

 

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旧王宮跡。

かつてこの国を治めた、ウラド伯が15世紀に建てた城の跡である。

 

ウラド伯といえば、串刺し公の異名を持ち、かの有名な「ドラキュラ」のモデルになった人物である。

何を隠そう、今回のルーマニアの旅は、このウラド公の足跡をたどることが目的なのである!どん!

……ま、東欧の神秘と言われるほど観光地がない(らしい)ルーマニア。もうあとは「ルーマニアモンテビデオ」の曲を聴くくらいしか、やることないからな!

 

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話が逸れたが、この辺はブカレストで最も古い一体らしく、ただ火災や地震でほとんどが焼失している。それでも残るとは、さすがアンデッドの築きし城ww

入場料3RON。お、新しい通貨!レイね。

 

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隣にはクルテア・ヴェケ教会という、ブカレスト最古の(そりゃそうだ)教会も。

補修作業中だが、他の教会よりも確かに古そうであった。いや、何か暗くて埃っぽい感じが。

 

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町並みはヨーロッパですなぁ。ちょっと整備中って感じだけど。

 

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そして、国民の館。

 

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で、デカい!当時日本円にして1,500億円の費用を費やして建設したとされる宮殿。

官庁や宮殿などの政府施設としては、ワシントンD.Cのペンタゴンに次ぐ規模だという。

 

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部屋数が3,107だかあり、そこかしこに豪華な装飾。世界中の構造物を参考に、国内のあらゆる地域の資材も投じて作られた贅の極みで、いかにも共産主義らしく、名前に反して国民に貧困を強いて私欲のために建てられた宮殿だ。おのれ、チャウチェスク!

現在では各政党の本部が置かれ、国際会議やコンサートホールとしてもつかわれているらしい。

 

ここだけツアー形式で、キレイなねーちゃんが英語で解説してくれたが、なんか疲れてたし、言うてもそこまで内装変わらんので、後半はもうグダグダだ!

25RONにカメラ代別途。15;45が最終ツアーだったので、注意!

 

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あー、こうやって町の中央を見ていたわけか。こりゃあさらに調子に乗るだろうな。ブーイング退場も納得だ。

 

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帰りにやけにデカい噴水前を通り(虹やで!)、ホテルへ戻る。

うん、観光だけなら1日で十分だな。朝から動ければもう少しいろいろ見れたかも。

 

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何かコーラ配ってるぞ!

うっかりもらってしまったが、昼から1.25lのコーラを飲んでいたのに……歯がザラザラだ。溶けてるのか何なのか知らんが、本当に、最初の一口以降蛇足の飲み物。

つーか、おっさん嬉しそうだな。

 

部屋でポーランド人カップルと絡む。ヒッチハイクにカウチサーフィンに、ヨーロッパ内とはいえ、アクティブな連中だ。英語力的にやりたくない!

 

夕飯は近場のレストランへ。

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皮なしソーセージのミティティをいただく。

旨いが、しょっぱいし、ちょっち高いなぁ……店のチョイスは以降の街でも課題になるだろう。

ビールと合わせて27RON。あっ、1RON=約30円ね。

 

さて、こういう都会には用はないので、さっさと移動だ!

次の予定地シナイアは……ホテル高いので飛ばして次の街へ!ww