新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第百八十七話 グッド・ウィルB / スキミングの後先

出立37日目(通算200日目) ブルガリア13日目 ソフィア5日目

 

 

さて、改めて事の説明から入ろう。

 

7/27 銀行から、海外ATMでの引き出しの連絡が入る。計5回、しかし身に覚えがない。取り急ぎ、カードの停止をしたいが、電話でなければダメ→今ないじゃん!で日本の母に連絡を取ってもらい、停止まで完了 ← 今ここ

 

ここまでの経緯だが、最終引き出しは7/25のヴェリコ・タルノヴァでのATMである。

その後は一切使用していなかったが、日本時間の7/26、27に分けて引き落とされている。

おそらく1日の限度額内で引き落としたものとみられる。

 

・手元にカードは残っている

・「スキミング防止」をうたうポーチに入れて保管

・それ以降、肌身離さずor鍵をかけて保管

・カードの暗証番号は、誕生日などの情報からは割り出せないもの&どこにも記載していない

・ATM使用時は、スキャナーなさそうか確認し、PINコードは手元を隠して打っている

 

以上の事実から、最終使用時のATMに特殊な仕掛けがしてあった可能性が高い。

ま、どうにかして手元のスキャンした可能性もあるし、ポーチのスキャン防止がなんちゃっての可能性もあるが。

 

ということで、銀行のホームページでは、保障のためには、被害届が必要とあるが、これは現地のだろうなぁ……しかし諸々の情報を得るためには、どうにかして銀行と話さねばならない(本人でなければ話せない内容がある、といわれたため)。

 

ここでどうするか考えていたのが当日まで。

 

で、前日にSさんに話したところ、似た様な経験があったらしく、その際の話を聞くことができた。

 

ちなみに、今回は「新生銀行」の「キャッシュカード」の場合なので、クレカ等は応用できるか不明。

 

  1. 電話について

→ Skypeでの固定電話への連絡が可能。これはSkypeクレジットを購入すればOKで、1分当たり約7円程度とかなりお得。5€~購入できる。

ただ、他の人のブログでは、Web系の電話NGの会社もあるらしいので注意。

 

これによって被害額(13万円ちょっと)確認と、今後の対応、カード再発行の手続きまで行えた。

 

  1. 今後の対応について

→ 下記の用意が必要

・金額と原因(何によって被害を受けたか。今回はスキミング)がわかる被害届受理証が必要。

・パスポートの出入国スタンプ全ページのコピー

・銀行側で、今回の出金が不正な手段によるものか、調査するので、その連絡待ち

 

上2つは、こちらで何とかするが、最後は無効から折り返しの連絡を待つことになる。

これが問題で、Skypeクレジットでの固定電話との通話は、向こうからの電話を受けられない!

そこで、日本にいる母を経由して連絡を貰い、こちらから電話する、ということで何とか対応いただいた。これは数日かかるらしい。

 

さて、次は被害届だ。ブルガリア語はおろか、英語でも状況説明をきちんとできる自信がないぞ!

ということで、日本国大使館に行って、事情を話すと、

・警察への届け出は、ブルガリア語でないとダメ

・現在大使館の人手が足りないため、付き添いはできないが、通訳は紹介できる(ただし有料)

……いきなり警察いかなくてよかった。

通訳をお願いし、暫く待つことに。どうやら数日前にも「自転車を盗まれた」という日本人が来たらしく、同じ通訳の人が対応してくれるらしい。

ちなみに、1時間30€。背に腹は代えられんな。

 

到着を待っていると、大使館領事が現われた。ええっ!?領事がっ!?

どうやら今後の渡航者向けの注意喚起のために話を聞かせてくれ、ということらしい。

他にも最近の手口等を教えてくれ、以降も十分に注意してください、とのことだった。

うーむ、「大使館は対応が冷たい」とよく聞くが、ここの人たちはみんな親切だぞ。通訳の件も謝ってくれたしな。忙しいとこ、ありがとうございます。

 

やって来た通訳のタリンさんと警察署へ。最寄りでいい、と大使館の人が確認していたため、タクシーでそこへ。

ちなみにタリンさん、大学教授で、夏休みだから助けてくれたらしい。日本語ペラペラだし、超助かるww

 

最寄りについてしばらく待って話をしたが、ホテルのあるエリアの警察署へ行け、とのことだった。仕方なくまたタクシーで移動する。

理由は、「紛失に気付いた場所の管轄になるから」ということらしい。今回の場合なら「メールを見たところ=ホテル」のあるところが管轄の署、ということになる。

なお、他の場所でも処理自体はできるが、確認が諸々必要なため、最長2週間かかるらしいのだ。なら仕方ない。

 

移動した先で確認が始まる、タリンさんが通訳しつつ、調書というか被害届を書いていく、ブルガリア語キリル文字で。

おいおい、これもう一人だったら詰んでんじゃん!

 

最期に証明書発行用の費用を払い、申請完了。最長1週間だという。い、1週間っ!?

一応、今日(水)で、(金)か(月)にはあげてくれるらしい。再度、タリンさんに同行いただくことになりそうだ。

 

最後に費用のお支払。たらいまわしもあったので、1時間半分=45€で手打ちとなった。ありがとうございます!

 

ふーやれやれ、一仕事。とはいえ、またしばらくソフィアに足止め。相変わらず、この街はまたいくつも戸惑いを投げかける。

 

まとめると、

・とりあえず出金停止をする

・補償を受けるためには何が必要なのか、確認する

・警察署は現地言語しかダメな場合も多いらしいので、大使館や領事館に相談してみる

・今回被害届提出時に聞かれた情報は、「被害額(日本円と現地換算価格)」、「ホテルの住所」、「気づいた日時、場所、方法」、「推測される被害の場所と日時」、「日本での情報及びパスポート情報」といったもの。入国のタイミングなど、できるだけ整理してからがいいだろう。

・被害届受理書は数日かる場合があるので、余裕を持って行動

・何かあった時のため、口座を分け、カード複数をバラバラに保管する、という基本を守る

 

そんなとこか。

 

期せずしてソフィアに沈没することになりそうだ。