新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第百七十二話 Tはわかってくれない / ラッキー・イン

出立20日目(通算183日目) トルコ19日目 フェティエ2日目~パムッカレ1日目

 

 

朝起きると、ベッドの上に韓国の封筒入りのユーロが置かれていた。

何の冗談かと思ったが、大金なので、レセプションへ預ける。おそらく旅行用に降ろした金だろう。大丈夫だったんだろうか。

 

朝食を済ませ、オトガルへ向かう。3kmの道のりだ。9時半だというのに、既に日は高く、暑い。もう日向はしんどい、そういうレベル。

丁度パムッカレ行のバスが出るところであった。30TL。昨日3社ほど聞いたが、どこも同じ価格であった。

 

カシュでは信じられない状況だが、バスにはアジア人……というか、中国人と韓国人くらいしかいない。お前ら、どこにいたんだ?

 

4時間ほど揺られ、パムッカレに到着。

ここの観光地は2か所しかないが、明日やることがなくなるので、取りあえず宿探しだ。

 

さて、パムッカレの安宿と言えば、最強と呼び名も高い「アルテミスヨークホテル」がある。

プール付きでしかも安い、ということだが、強引なツアー勧誘等でトラブルも多いと聞く。

逆に行くのも冒険かな、と思ったが、名物ともいえる日本語を話す客引きの小男の姿が見えない。

なんだ?やる気なしか?

 

諦めてここも有名「KALE HOTEL」へ。奥さんが日本人の日本人宿!みたいなタレこみだったが、トルコ人しかいない。おまけに1階のレストランは、日本食もあるが、韓国勢の浸食が激しく、ハングルの記載だらけ。お、押されれている!

やはり日本人客が減って韓国人が増えているのは事実のようだ。

 

ちょっと宿泊費をおまけしてもらい、チェックイン。

といっても、ガチで観光スポットは2か所(しかも共通券)のため、今日は街の散策だな!

……5分で終わったorz

 

観光資源もひとつだし、そりゃこうなるか。

公園に行ってみると、市民の憩いの場と化し、子ども連れが楽しそうに遊んでいる。

結婚式の撮影をするカップルもいるようだ。確かに、ここはそんなのが向いているな。

この辺は明日、詳しく。

 

さて、街に戻る途中、レストランの兄ちゃんが日本語で話しかけてきた。

チャイをごちそうするよ、というので、お店にお邪魔する。

どうやら日本のガイドブックにも掲載されたようで、おかみさんが自慢げに見せてくれた。

兄ちゃんはオヤジさんが日本でコックをしていたこともあり、日本語を勉強したらしいが、単語が多くて苦労しているらしい。

「日本語のいい勉強法はないか?」

……すんません、物心ついた時から使ってるんで、わかんないっす……。

 

 

また明日、ということで、今日は別の店へ。

 

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日本食レストラン「ラム子のロカンタ」へ。

 

日本人のラム子さんが経営するレストランで、日本食が頂ける。

2週間以上経過したこともあり、ここいらで一発入れとくか、と親子丼、15TL。

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卵トロトロだし、三つ葉も乗っているしで言うことなしだ。

 

そして、トルコの地酒・ラキを注文。

これまでの街だと、瓶辺りでしかも高かったので買えなかったが、グラスで出してくれるというので注文である。

 

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「ライオンのミルク」とも呼ばれ、奥のコップのように、通常は透明だが、水や氷と混ざると、手前の様に白く濁る。アルコール度数の高さが「ライオン」の所以だろうか。独特の香り(アニスらしい)を持つが、口当たりはいい。方向性としては焼酎やスピリッツ系が近いだろうか。

いずれにせよ、飲めてよかった。

 

この隣にラム子さんの旦那さんの旅行会社があるが、個々のトルコ人も陽気な奴が多い。微妙に間違った日本観で物言うのが楽しい。

 

明日はパムッカレで観光だぜ!