第百六十八話 Tはわかってくれない / ブルーウォーター
出立15日目(通算178日目) トルコ14日目 カシュ1日目
バスは10時過ぎにアンタレアに着。そこからミニバスに乗り換えて、港町・カシュを目指す。
すでに浅き夢見し我が身は、多少の洗い運転には酔いもせず、4時間の行程をぼんやりと過ごす。この時点で13時過ぎである。
やはり港町に向かっているからだろうか。バス周りのトルコ人もチャラついている。ま、髭ロンゲの私が言えたことではないが。
カシュで降り立ち、思う。超暑い。
30℃を優に超える地中海気候……おお、そうだ、地中海気候だ!ついに太平洋じゃない、何かカッケ―トコに来ちまいやがった!高まるぅー!
予約していたホテルにチェックイン。どこに行くか考えてたら、飛び込みの客が来たとかで、予約していた私はシングルへ弾きだされた。ラック!!
意気揚々と街へ繰り出したが、暑すぎるっ!!!ちょっとどうかと思うくらい暑い!
一応何かの「Tomb」。
ライオンが四方についているが、もうそういう細かいことはいい。
欧米人共は海岸に伸びるカフェで海に入ったり体焼いた理由がだが、バックパッカーにそんな余裕はない。這う這うの体で逃げ帰る。
宿のおっちゃんにMAPをもらう。何とか安上がりに……おっ?西に行きまくれば半島との境目辺りにビーチがありそうじゃないか!
ここらのカフェは砂浜なしで5~6mの深い海へダイブタイプらしいのだが、この辺に行けばタダで入れんじゃね?と歩き出す。この時点で5時くらいだけどな、日没8時過ぎゆえ、さして支障もなかろう。
おおっ、なんてことだ!公営海水浴場とな!
タダでパラソルやら何やら使えるやん!ラック!そして、テラ水キレイwww
与論島は遠浅だったからエメラルドグリーンが広がっていたが、ここはすぐに深くなるから、まさしくブルーウォーター。ノーチラス号が水平線から現れても文句はあるまい。
ここで簡易海水浴し、帰り道で古代の劇場跡へ。
イイ感じに出来上がったアメリカ人のおっさんがバイクの話をしてくる。そして、やって来た欧米人に「そこは劇場のステージだ。何かショーを見せてくれ!」とまさかの無茶ぶりをし、当然スルーされる。アメリカン、そういうところだぞ!
宿は夜景もキレイなところだ。ま、リゾート地=宿代高いので、あれだが、おっちゃんはいい人だし、まぁいいか。
よし、明日は本格的に海水浴でもすんべか!