第百六十二話 Tはわかってくれない / 荒・天・好・転
出立8日目(通算171日目) トルコ7日目 カッパドキア2日目
Yさんが起動しなかったため、一人で山頂を目指すも、途中でQ女史に遭遇。
今日は悪天候のために中止になったらしい。
言われてみれば、雲が広がり、風も出てきた。明け方には雨が降って雷が轟いていたらしい。
全く気付かなかった……。
一緒に降りてきた、日本人ツアー客の方のホテルに同行した。
さすがにツアーということもあり、本格的な洞窟ホテルで、新婚旅行にぴったりな、広い風呂、デカいベッド。超高級なラブ何とかみたいなイメージかw
驚いたのはツアー価格だ。10泊航空券付きで10万円ちょっとというから、目が飛び出るかと思った。私、飛行機代で46,000円くらいでしてよ?
恐るべし、ツアー旅行!!これトルコあたりだと、賢く使えば相当イイなぁ。
戻った我々は、ホテルで朝食。
これで3ユーロは、外で食べるよりも、まぁ、安いかなぁ……
ホテルを移るというQ女史を見送り、しばし休憩。
天気悪いし、今日はもういいかなぁーとか、呑気なことを思うww
その後大荒れの天気を経て、快晴へ。
ここでYさんがいらっしゃり、昼食に出掛ける。チキンケバブ6TLを注文。
イスタンブールじゃ、やすいと3~5だったから、どうせ観光地価格だろうと思ったら、超デカい。よかったわー。
ここから、歩いて6~7kmくらいにある、「ウチヒサル」でも行ってみるべ、となって歩き出す。
ギョレメの街は岩山に囲われる形の、一種の盆地のような場所にあり、その外壁を歩いていくことになる。途中、いくつかのビューポイントからギョレメの街や、その向こうに広がるおそらく「ローズバレー」が見える。荒天が嘘の様な青空に、景色が良く映える。
ウチヒサル。目立つ大きな岩は「キャッスル」となっている。城なのか?
ここからの眺めも絶景。
こう、ドラゴンボール感がすごい。岩肌見えてるとことかに、ふっとばされてぶつかったり、上空でぶつかる衝撃の演出とかが目に浮かぶよう……って、伝わるのかっ?
休憩した店で会ったイリアスと名乗る店員が愉快。日本人減っている嘆きから始まり、キャプテン翼の話やら出身地の話やら。
「ギョレメに戻ったら俺のこと聞いてみろよ!知らない奴はいないはずだぜ!」と言っていたが、本当か?ww
しばらく歩くと、「ハトの谷」と呼ばれる地点に着く。
文字通り、ハトが群れている場所なのだが、行きとは違う方向からのウチヒサルも見れる。
なかなかに絶景だ。
そしてアジア人の大半は、やはり中国人と韓国人。こう毎日見ると、文句の一つも言いたくなるなぁ。別に悪い人とかいうわけではないんだが、お腹いっぱいなわけだ。
戻ってQ女史と合流。少し飲んで、カッパドキア名物を食いに出掛ける。
壺焼きケバブである。
上に着いた蓋をサーベルで叩き割り(!?)、中に入ったトマトシチューをいただく。
パンなどもついて、23TL。一応、有名な店らしい。ま、名物だから仕方ない。
開いた瞬間はぐつぐつとマグマの様に煮えたぎっていて、相当熱い。味はシンプルで、おそらく圧力釜よろしく作ることができるのだろう。ま、時間かければ、家で遜色ないものが作れるな、という印象。
もちろんおいしいので、演出や雰囲気込で考えて、ここで食べる価値はある。
そんな捻くれたこと言いながら、宿で少し飲んで就寝である。
と思ったら、私のベッドの横と上、斜め上が若い欧米女子に囲まれており、よくわからんがドキドキして眠るのであったwww