第百四十五話 Nにラブソングを / トレッキング→ドリンキング
出立154日目 ネパール8日目 ポカラ6日目
今日もいい天気である。朝食の雑穀雑炊もうまい。
さて、今日は昨日出会った隣室のEさんと出掛ける。以前彼女が旅先で会った方が、近くのコーヒー農場の話をブログに載せていた、というので、そこに行ってみようとなったわけである。
場所はポカラの街から東へ10kmちょっとの、ベグナスという町である。
シティバスパークから直行便が出ているというので、レイクサイドからバスで向かう。
30+55Rで、所要約1時間の道のりである。
ベナレス湖という湖があり、湖畔にも多くのゲストハウスなどが存在する。静かで落ち着いており、ここにステイするのもいいかもしれない。
湖に降りた我々は、対岸へ歩き出す。湖をバックにヒマラヤの山々がきれいに見える。これはいい場所だな。
丘の上のレストランに聞いたところ、目指す場所は別だと言われた。ちょうど反対側だったのである。地図アプリで見てみたらその通り。
……ま、山も見えたしいいお散歩!
3km程歩いて、目指す「Begnas Coffee House」へ。
ゲストハウスも兼ねるここは、庭でコーヒーを育て、収穫~提供までしている農園であった。
ローストの具合も選べ、1杯80R。コクがあり、なかなかにうまい。
ミディアムにしたが、個人的にはもう少し浅めでもいい気がする。
ここの農園は蜂も育てており、花の種類で「コーヒーハニー」と「ジャングルハニー」で分けている。後者は周辺の各種フルーツの花からのものも含まれている。
で、パンケーキ+ハニーも注文し、味見。
100+40R。おお、何となくコーヒーの香り!
スゲーな、蜂蜜。
コーヒー豆を購入して帰ることにした。
周辺を散歩してみる。ネパール人の学生に話しかけられた。16歳の女子高生2人で、これからポカラの街に遊びに行くという。Eさんは10歳以上若く見られていた。ううむ、やはり民族が違うと目算が狂う上、日本人は若く見られるようだ。
他にもネパーリーは積極的に話しかけてくる。気質的に心根が優しいのだろう。インドから来ると余計に感じるが、日本人はここまで人懐っこくない気がするし、必要以上に英語にビビって逃げる。義務教育だけでも3年も勉強しているのに、だ。
考えてみれば、東京の鉄道網のエントロピーの高さは日本人でも混乱する。まことに旅行しづらい国である。
お昼はバスパーク前のローカル食堂へ。
ダルバート、150R。シンプルながら、なかなかうまい。つーか、カレーについていえば、インドのレストランより基本のスペックが高い。
帰りのバスに揺られること1時間。ルートも違えば、運賃も30Rと安い。
……まぁ、いいか。
シティバスパークからは、ダムサイドまで歩いてみることにした。2~3km程度の道のりである。
そこにある「Pokhara Hemp Gallery」へ。
ポカラは麻製品の取り扱いが多く、他のものはカトマンドゥで買った方が安いが、これだけはポカラでしか扱っていない様である。
麻の実を使ったお茶をサービスで入れてもらった。
炒られた麻の実が、甘いお茶に浮いている。実自体はゴマの香りをイメージしてもらえればいい。当然、幻覚作用もないww
並んでいる商品も多く、麻のコーヒーフィルターがあったので思わず購入。今日はコーヒーの日か♪
帰りがけにEさんお勧めのジューススタンドへ。少し上がったところの左手にある店。
Eさんはバナナラッシー、40R。僕はパイナップルジュース50Rをチョイス。
おう、フレッシュ!身も残っているし、これはうまいね。
コップ一杯だが、半分くらいまで飲んだら、作った余りを注いでくれた。
ちなみに向かいのところはバナナラッシー60Rと、レイクサウドとさほど変わらない価格である。
ホテルに一度戻って休み、再びEさんと近くのローカルで夕食。
メキシカン料理のエンチェリナーダ、180Rを。
本当は明日移動予定だったが、今日結構動いたので、明後日移動に延期である。
まぁ、明後日バタバタというのも、個人的にはアレだが、まぁ、しゃーない!