第百四十話 Nにラブソングを / 風と水と大地
出立149日目 ネパール3日目 ルンビニ3日目~ポカラ1日目
追いついたー。当日分、更新 その4。
諸事情により、移動よ!
例によって早朝、朝食のために起きる。おお、満月が見える!電力不安定だが、満月のおかげで夜道も明るかった。ルンビニだったから情緒があったのかもしれんが、これが人間らしい生活なのか……。
なんておセンチは置いといて、飯を食って早速移動準備。
どうやらルンビニから直接行くツアーバスもあったようだが、6:45発は無理だ!トイレに行きたい!
というわけで、ローカル乗継作戦その2である。
7時過ぎに韓国寺を出る。
何だかんだ、飯はうまかったし、停電になれる意味でも、いい経験だった。
ありがとう。
そのまま聖園周りの庭園を通ってバス停へ向かう。何気に夜中の庭園が一番刺激的だったなぁ。
来た時とは逆のルートで、バイワラまで戻る。
近くのネパーリーに、ポカラ行のバス停を聞き、歩き出す。そこに車庫に戻るバスが通り掛かり、乗せてもらう。
そのバスの乗務員が、ご丁寧にこれから出るポカラ行のバスまで案内してくれる。
本当に親切な人たちだ!
「地球の歩き方」曰く、9~10時間の旅。8時半過ぎの出発だ。550R。
な、長い……。でも夜移動も怠いし、いいのである。
これまたローカルスタイルなので、そこらで人を拾って進む。
当然、エアコンなしだが、気温は30℃超えるため、窓を開けて走る。
たまに未整備な道は、風が砂やら灰やらを運んでくる。
ちなみに、運転手の他に、乗り降りや乗車賃を管理する人間が2人ほど乗っており、絶えず入口に立って、人がいると目的地を叫んで搭乗者を募る。車体を叩くのが、スタート&ストップのサイン。
街で泊まると、行商が食べ物や水を売りに窓際や、時折車内に入ってくる。そのまま次の街まで移動する行商もいる。
休憩かな?と思ったら、どうやらパンクらしい。乗組員総出で、交換スタンドで作業。
ちなみに、ここで30分ほどかかったが、出発後ものの5分で再び休憩タイム。そこが本来のスポットだったらしい。いや、だからって……。
田園風景や、時折街並みが見える、長閑な景色。昼間じゃなければ見れなかったし、これはこれでアリ?
ちなみに先日書いたとおり、水不足が続くらしいが、本当に川が干上がっていた。
しかし、水があるところはすごくきれい。
車内ではずっとネパール音楽がかかっていたが、やはり不明な言語だと耳を素通りする。まさかの英語の曲は拾うという事態。それだけ暇wwけど、iPodは使わなかったなぁ。何やかんやで長距離移動慣れした来たようだ。
どうなることかと思ったが、10時間で到着。18時過ぎ。まだ明るい。
ホテルの客引きが群れてきたが、「サンタナ行くから」というと、なんと場所を知っているおっさん登場。市バスに乗ってどこで降りればいいか教えてくれる。
バカな!お前ら、一文の得にもならんのに。教えてくれるというのかっ!?
前日までの日記の通り、Wi-Fiが通じていなかったため、初日の到着は厳しいかなぁ、とか思ったり、どこかでWi-Fi使える店に入って……とか思ったりしていたわけだが、これ、人に聞いてれば着くんじゃね?
そんな希望を胸に、市バスに乗って、「レイクサイド」を目指す。
そして、ちょっと胡散臭いタクシードライバーや、別のホテルの客引きなどの情報を基に、マジで到着してしまった。
い、インドだったら他益行為なんて、絶対にしてくれない。むしろ何とかして自分の懐に入れるべく画策してくるはずだ。何てすごい国だ、ネパール!
……まぁ、「インド人は嘘つき」という前提だったから、そもそも聞いてなかったけど。多分、普通に道端にいる人とかなら教えてくれたと思う。聞かなかっただけだわ。
何とかチェックインして、今日は「地球の歩き方」に載っているレストランへ。
「Sweet Memorys」という、何か歯痒いレストラン。ここで、ネパール料理(何気に初ww)を注文。
ベジダルバートである。ダル=豆カレー、バート=ご飯ということで、要はターリーのこと。
基本的にご飯とカレー類はおかわり自由。
250Rとちょっと高めかなぁ、知らんけど。ちなみに、ネパールの中級以上のレストランでは、サービス代10%か、チップが発生するのが基本らしい。メンドクセ―。
味はまずまず。と思っていたら、どんどんおかわりを持って来てくれ、しかも何だかおかわりの方がダル濃いめだったり、野菜たっぷりだったりでおいしい、っていうww漬物は高菜。もうね、明太子ととんこつラーメンほしくなっちゃう(本末転倒)。
後はヨーグルトが甘かったのだ衝撃。でも食いやすいし、こっちの方がやっぱ好きww
お貸しでも買おうと商店に入ったら、驚きの意匠品発見。
こ、これどう見てもハリケンレッド※じゃねぇかっ!!と思わず購入。久しぶりに特撮ネタですな!
さて、ポカラは相当に沈没者が多い街。ぱっと見雰囲気もよさそうだし、明日からが楽しみですな!
※ハリケンレッドは『忍風戦隊ハリケンジャー』に登場した、二股で有名な塩谷瞬演じるキャラクター。戦隊シリーズでは、忍者モチーフ第2弾にして、初めて「レンジャー」ではなく、「ジャー」だけを付けた、以降のシリーズのぶっ飛びネーミングの走りである。