新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第百三十八話 Nにラブソングを / ローカル・ロール・プレイング

出立147日目 インド61日目~ネパール1日目 ルンビニ1日目

 

更新 その2☆

 

車内の喧騒で目が覚める。6時過ぎ。さすがにこの季節は寝袋の出番もなく、薄い布で事足りた。

 

終点のゴーラクプルで降り、国境の街・スノウリまではバス移動だ。

電車は1時間遅延。これぞインドクオリティ。

 

駅を出たら、スノウリまで行くのか、というおっさん。旅行社みたいなとこで直接都市までのバスが手配できる様だが、インドルピーは国外に持ち出せない(建前)ということもあり、もう手持ちがわずかしかないし、つーか無駄遣いしないし。ということで、ローカルバスを無事見つける。90R。

荷物は屋根に乗せられたが、落ちないかめっさ不安……。

 

ここからさらに2~3時間の旅、と地球の歩き方にあるので、まぁ、早くて3時間だろう。

案の定、都市部は混み合って全く進まない!つーかさ、普通、この幅なら片道一車線でしょ。隙間を見つけて無理やり入り込むから、結果的に道が詰まる。はっきり言う。

お前ら、バカだよ。

 

ああ、そんなこと言って、これで本当にインドともおさらば。2カ月に及ぶ、個人として最長のステイであった。

また来たいけど、暫くはイイかなww

 

ローカルだけあって、地元の住民たちが乗ったり降りたりしながら、贔屓目に見て3時間でスノウリへ。荷物も無事。後で見たら、石鹸ドロドロだったけど。まぁ、暑かったもんね……。

群がるリクシャーを押しのけて、国境へ。1kmない程度だし。

インドのイミグレで、無事出国。2カ月ちょっと、ありがとう!

イミグレのおっさんは優しく、ネパールビザに必要なものとか、インドルピーの持ち出し禁止のこととか、きちんと教えてくれる。一瞬、本当にこんな商店みたいなとこがイミグレなのか?とか疑ってゴメン。

 

ゲートを超え、ついにネパールの国境へ。

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ゲートくぐってすぐにネパールのイミグレがあり、ここで滞在日数に応じてUS$で支払う。ここがポイント。他の通貨ではできないので、えらい騒ぎになるから、必ず用意しておきましょう(だから誰が見てるってんだよ……)。

 

ここからさらにバススタンドのあるバイワラまで4kmの道。

ここで早速話しかけてくるネパール人。今までなら無視したが、どこ行くかということで最低限のバイワラという話だけしてみる。

「だったらここをまっすぐ行ったらバスがあるから乗ればいいよ。ネパールルピーなら15、インドルピーなら10で大丈夫だから」

その後、日本人か?こんにちはー!というのがあってから、手を振ってわかれる。

……ん?

 

バススタンドにつくと、目的地を告げているのですぐわかった。荷物をトランクに入れてもらい、乗り込む。既に現地人たちでいっぱいである。15分程度で到着。確かに10R。安wwやや遅れて降りると、乗務員がバックパック片手にやって来て、手渡してくれた。

ルンビニ―行くのか?だったらここまっすぐ行けば、バスがある」

そう言い残して、颯爽と去っていくバス。

……ん?

 

バススタンドらしきところへ歩いていると、

「ヘイ、ジャパーニー、どこ行くんだ?」

ルンビニだよ」

ルンビニ行は……おい、お前のはルンビニ行か?そうか、おいアイツのところだ」

と案内してくれる。

……ん?

 

おい、マジで優しいじゃねぇか、ネパール人。

 

インド国内で会った、ネパール滞在経験者は、口をそろえて言う。

「インドからネパール入ると、マジ天国みたいだから、人が」

超本当じゃん。金も要求してこないし、裏ないし(もちろん、人に寄るだろうけど)。

こ、これは、何ていうか、先にインドで本当によかった。

 

1時間ほどでルンビニの街へ。よ、ようやく着いた。昨日の夜から移動始めて、街の入り口に着いたのが17時か。つまり、20時間程度かかってるわけだ。恐ろしい。

 

宿はダラムサラで1日ドミが一緒だったY子さんお勧めの韓国寺へ。

 

そう、ここルンビニは仏教四大聖地のひとつにして、仏陀誕生の地。

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こんな感じで誕生物の黄金像もある。有名な「天上天下唯我独尊」、通称・中二ポーズ。

 

そういう経緯で、周辺には世界各国の寺院が立ち並び、聖地を訪れる修行者相手に、宿泊も受け入れている。

日本寺も当然あるのだが、日蓮系の妙法寺で、宿泊できるけど、

「朝4時起きで寺の周り等15kmを太鼓を叩いて歩き、夕方にもお勤め有」という、もはやただの修業でしかない滞在条件。いや、確かに精神的には合ってるんだが、そんなことしてたら、まともに観光する前に力尽きるわ!

 

着いたら18時ごろ。受付しようとしたら、ちょうど食事の時間だから、まず食え、という。

バイキング、というほどの品数ではないが、おそらくヨガのアシュラームと同じスタイル。食えるだけ食って、食器は自分で洗う、ってこと。

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韓国寺というだけあり、本場仕様のキムチや豆腐で作った炒めもの、土地柄に合わせたカレー炒めがメインで、後はスープと生野菜。

海外だと何故か高い韓国料理が、お手軽に食べれるなんて、最高じゃん!

しかも、何気に今日初めてのまともな飯wwたらふくいただいた。

 

で、チェックイン(つーのも変だが)。3食付きで500R。あ、ネパールルピーなので、レートは違う。100ルピー=約120円。つまり、600円で3食付きの宿。安すぎるww

 

部屋数はかなりある様で、1部屋4人は滞在できそう。ま、全部は埋まっていないためか、実質1人部屋だったが。

 

食事の時に同じテーブルだったネパール人に誘われ、お祭りに出掛ける。

彼曰く「カーストの異なる民族だから、言語が違う」ということだった(この「カースト」ってのは、あのカーストなのか。よくわからんが……)。

すると、この大自然の中にひっそりとある聖地に似つかわしくない、大音響のミュージックが、暗闇を引き裂く。せっかくの情緒台無し!!

 

今日はまだ前夜祭的な感じなのか、まだきちんと催し物も展開していない。民族衣装をまとって艶めかしく踊る姉ちゃんの小屋に男たちが群がっていたくらいで、50Rで入れるらしいが、ビックリするほど興味が湧かない。

つーか、音楽がうるさ過ぎる。

 

まぁ、疲れも溜まっているし、彼と別れて寺へ戻る。

祖の道すがら、何と蛍らしき光が!

 

木々が茂り、小川が流れ、きちんと整備されたこの地は、おそらく蛍ですら生息できるほどなのだろう。

いや、十年以上ぶりに見たけど、これが掲載されているということは、少なくともチレンコフ光とかではないはずだ!

 

で、戻って水を浴びたところで、ブラックアウト!

 

ここネパールは水不足&電気不足が常態化しており、ポカラやカトマンドゥといった大都市でさえ、1日の半分は計画停電。つまり、その間ネットも使えない!そりゃあ更新求まるわけだ!

 

そういうわけで、早めに眠るのであった……。