新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第百三十五話 Iが止まらない / G's Strikes!

出立145日目 インド59日目 デリー2nd 1日目

 

 

悪路で眠れなかったり、間違って起こされたりの珍道中。しかし、悲劇はここからだった。

 

起こされた時、何気なく現在地を確認したら、あと10kmほど。そして時間は……ゲッ、3時半っ!?

到着予定時刻は5時と聞いていたが、これでは……。案の定、4時には到着。頭の中でシャアが高笑いし、「貴様らの頑張りすぎだ!」と叱咤。本当にね、どうして必要もないときに頑張るのよ!

 

途方に暮れている場合ではない。首都とはいえインドの町中に4時に放り出されたら、もちろん芳しい状態ではない。

 

同じバスだったカナダ女子が近くにいて、砲口も同じだったこともあり、何となく同じリクシャーに乗る流れに。まぁ、時間的には宿開いてないだろうから、歩くと丁度良さそうだけど、それはそれで良くなさそうだしな。

 

と思っていたらこの姉ちゃん、ズバズバと交渉して切っていく。さすがにインドを一人で旅しちゃう子は違う。小柄な外見に似合わず、目は鋭い!!

どうやらFIXしたようだが、最終的な金額はよく聞こえなかった。まぁ、いいや、で乗り込む。

ホテルは決めていない、という。こっちはまぁ、またサンタナでいいやー、と思っていたので、チェックインまで付き合うことにする。

リクシャーを降り、交渉開始。リクシャーのもう少しくれ、にも全く応じない(結局、二人で150Rだったようだ)。いいぞ、僕が女だったら惚れそう。

 

当然、4時半着で空いているホテルは少なかったり、前日宿泊扱いになったりが多い(サンタナもこれ)。

「取りあえず荷物見てて、私行ってくる」と返事も聞かずにズンズン進む。

あー、なんか、こんなひょろ臭いのでも、いないよかましかなーとか、ちょっとナイト気取りだったけど、こりゃ必要ないみたいだねー。俺、カッコ悪。

 

纏わりつくインド人を振り払って帰ってきた彼女と一緒に、ホテルロビーへ。一応部屋に案内されるところまで見届けて別れる。カッケ―ねーちゃんだなぁ。

 

等と半端に惚れている場合ではない。

サンタナは6時までは前泊扱いになるので、小一時間時間を潰す必要がある。

既にチャイやが出ており、数人のインド人が群れているので、ここに加わる。

まだ気温はそこまで高くないので、チャイもうまい。欧米人がやって来て、卵サンドとか食べている。

特に大荷物を持っているわけでもなし、コイツら何しに来たんだ?

 

何とかチェックインして1時間ちょっと眠り、駅へ向かう。

次の街への切符手配だが、下手をすると2時間待つ時もあるという。窓口スタート8時からずれない方がいいだろうと向かい、案の定、すぐ買えた。席も希望通り。

しかし釣りがないとかで、定価より高い買い物になった。

慢性的な札不足―。頭おかしいだろ。

 

そのままメトロに乗って(すごい単語だな、インドなのにメトロって)……と思ったら、何とE子さんと再会。

ダラムサラ、リシケシ(3回くらい)に続いてまさかのデリーでっ!?

さすがに3回も重なると、見えざる何かによる運命的なものを感じずにはいられない。平たく言うと「ティファ、俺神様信じちゃう!」的な。

 

そんな衝撃を受けつつ、当然違う目的地の彼女と別れ、向かったのは「ラージガート」。

インド政府は国の成立に貢献した人の墓標公園を作っているらしく、ここはその中の一つにして、かのインドの父・マハトマ=ガンディーを偲ぶものである。 

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さすがにインド人、だけでなく欧米人の観光客も多い。そういえば、首都だもんな。パックツアーと思しき団体である。

 

気温が体感で30℃を余裕で超え、アイスなんかを食べつつ、少し離れた「国立ガンディー博物館」へ。

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ここは彼ゆかりのものや写真の展示が去れており、前者では暗殺された際に身にまとっていたものまで展示されていた。血の跡が生々しい。

他にも、受話器が置いてあり、ガンディーの肉声が聞ける、という面白い展示だった。

 

再びメトロに乗って、続いて向かうは「ガンディー・スムリティ博物館」。おい、ややこしいぞ、って感じだが、こちらはガンディの暗殺現場。いや、今知ったけど。

 

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平和の鐘。おそらく、この辺り。

 

彼の生涯や行動を写真やディオラマなんかで再現。特に後者、超わかりやすい。英語も単純だから、そこがいい。

 

更にアートが多く飾られているが、アートのレベルが高すぎて、全く意味が分からない。

考えてみれば、仏陀(ネパールか?)やガンディー、サイババ等、この国、チートな奴多すぎる。

そんな訳だから、常人には理解できないセンスのものが多くいても、何らおかしくないのだ。恐るべし、インド人。

 

さて、妙に消耗するなー、と思っていたが、睡眠時間もさることながら、うっかり20km近く歩いていた。塩の行進したガンディーさんに比べれば、まだまだですよね!

 

夕食は、以前も行ったアンナブルナダバへ。

そう、ここはチキンカレーがうまい店。半月ぶりの肉である!!祭りじゃー!!肉祭りじゃー!!

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チキンミール130R。ミールはターリー的なもの。よっておかわり自由!まともな飯食ってなかったから!2杯分くらい!

あー肉の味。これだよ!カレーに浮いてる脂感!野菜系ではありえないこの旨み!

でも、野菜カレーだけでもうまいわww

 

帰りに以前も行ったラッシー屋、16R。ここも変わらずうまいー。

デリーはインド系の飯が安くてうまい!!

 

さて、酒は…ひと月くらい飲んでないのか。この後飲むかどうか……。

……やっぱ、1ヵ所に2週間は長い気がしてきたな(今更)。