第百二十一話 Iが止まらない / Beat lose?
出立131日目 インド45日目 リシケシ3日目
やー、おもしろかったわー、インドのTV。最終的に洋画と日本のアニメのヒンディー吹き替えばっか見てたけど。
昨日と同じカフェで、チョコクロワッサンと紅茶、30+15R。
いや、クロワッサンに見えないし、実際普通のパンだったわけだが、まぁ、いいか。インドらしい。
宿にWi-Fiがないので、ここで情報を仕入れる。まぁ、全然困らんというか、なまじネットがあると、引き籠りと変わらんのが問題だしな。
10時前に昨日と同じヨガ教室へ。数人昨日と同じ、Dさんもいた。
途中までは同じ反復だったが、後半は異なるアクション。朝微妙に筋肉痛だったがやり切れたのは、微妙に負荷のかかる位置をずらしているからかもしれない。
ともかく、無事に終了。一緒にやる人間にもよるかもしれんな、モチベーションは。
Dさんは今日の夜行でデリー→明日深夜の便で日本へ帰る、とのこと。
帰る前に、ガンガーで沐浴する、というので、見守る。
通りがかりのインド人が、「インド人は11回潜る。外国人は、3回とかじゃね?」というのを律儀に守って3回潜るDさん。
それにしても水がきれい。ヨガ前にも川岸まで下りていたが、浅瀬は底が透けて見えた。これがヴァラナシと同じガンガーってすごいな。
何がすごいって、あそこまで汚せるインド人がな。
さて、2人で昼食。Peti momoというモモレストランへ。当然のようにベジだけ。
ベジモモとベジチーズモモをチョイス。70+80R。
ニンニクが効いているのか、ジャパンの餃子っぽい味!いいね!チーズ入りはニンニクっぽさ軽減している。
Dさんが選別とばかりに100R払って、差額を受けてくれないので、ありがたく。
そして、ここでお別れ。ありがとう!日本に戻ったら、お店行く!
そしてラムジュラ橋の方へとお散歩開始。途中雨もぱらつきながら、何とか目的地へ。
ビートルズアシュラムである。通称「ホワイトアルバム」が生まれた場所ということで、「地球の歩き方」にも詳細がくわしく載っている。
かつて彼らが修行したアシュラムがあるのだが、現在は廃墟と化し、入ることはできな……えっ?50Rで入れてくれるの?「NO ENTRY」って書いてあるように見えるし、誰かのブログで「入れなかった」的なの見たんだが……。
…まぁ、よし!
地図アプリでいくつか「ビートルズアシュラム」とされているが、どれがどうなのかはよくわからん。そこまで興味もないし。
で、奥にはこのようなアート?落書き?が。うーん、いい感じだな。
小雨はパラついていたが、欧米人客は複数いた。やはり聖地か。
後ほど調べてみたところ、どうやら当時のリシケシは何もない、場所で、彼らや取り巻きたちは暇すぎて曲を作ることくらいしかすることがない→名曲爆譚って面もあったらしい。なんだかな……。
それにしても、本当には入れるところなのか何なのか。もしかして門番のオヤジのポケットマネーになってんじゃないのか?
戻って見てみたら、「地球の歩き方」でも、上記でExactlyらしい。おいおい……。
今日は別のアシュラムのヨガにも出てみよう、と思う。16時半~か。今が15時半過ぎだから、ちょっとスイーツでも食っていくべ!と意気揚々とこちらの「LITTLE BUDDA CAFÉ」へ。
もうお分かりだろう。
待てど暮らせど来ない。
まぁね、こっちも日記書いたり、返信したり、やることいろいろあったからいいんですけどね。促したらようやく出てきた。
チョコボールオンアイスクリーム、70R。
温められたナッツ入りのフォンダンショコラ的なものの上に、アイスクリームがON。さらにチョコレートソースをかけた代物。
誰かがブログで「ハマりました」って書いていたから頼んだが、これは見るからに……。
温められたチョコボールと冷たいアイスの温度感がいい。チョコレートの濃厚な甘さとバニラのすっきり味がマッチして、そこにナッツの食感が加わって、すごく完成度が高い。
強いて弱点を言うとしたら、絶望的に甘い。甘すぎる。これはちょっともう、どうかと思うくらいに、口の中が甘い世界。もう、暫く甘いもの食いたくなくなる。シャアが地球にアクシズを落とす作戦の真の目的みたいな、二度と再び甘いものが食いたいとか言えなくするのが目的で作られたんじゃないかっていう甘さ。
で、本場アメリカに行ったらこの考えが甘いといわれるくらいの甘いものが出てくるんだろうなみたいな……あー、頭混乱する―!!
ちなみに出てきたのは17時過ぎ。1時間以上待ってしまったwwギャバンの蒸着タイムとまではいわないが、作るの超簡単だろ。見えたぞ。30秒でできるだろ。キッチンに向かってオーダー叫んでただろ、ボーイ。何無視されてんの、ボーイ?嫌われてんの、ボーイ?いじめ?いじめか?
そんな訳で、さすがインド。
普段ならキレるところだが、まぁ、これがインドだろう、と今日はなぜか受け入れる心が出来上がっていた。ヨガの効果か?
しかし焦土と化したこの口の中をどうにかしなければ。今日は、カレーだ!!!
ローカルの「South Thali」、70R。
簡単に言うと、南部はライスが主流。チャパティなしでライスが多い、後はこのヨーグルトとかのソースが付いている感じみたい。
うん、まぁ、デリーのやつの方がカレーはうまかったが、悪くない。如何にもインドのカレーって感じだぞ。このひよこ豆のカレーなんか特にいい。
ここで店のちょっとイケメンの店主がライスのおかわりを聞いてきた。
多分無料のハズなので、まぁ違っても10Rとかだろうし、受ける。カレーも足してくれた。
これで満腹になれそうだな、と思っていたら、ボーイがやって来た。
「チャパティ、いるか?」
ん?Southにはつかないはずだが?腹もいっぱいになりそうだし、追加料金とられてもなぁ。と考えて「No」と答えると「Noっ!?」と驚いたような困惑したようなリアクション。
「お前、コレやるっていってんのに、いらないの?」みたいな感じ。
うっかり焼き過ぎた、みたいな感じか?これで嘘なら、たいしたもんだ、ということで、もらうことにしたww
そこに別のボーイが来て「ダルいるか?」と聞いてきたのでもらうことに。
もちろん、ダルは今回のカレーに含まれていないから、このチャパティに付随したものだろう。こいつは半笑い。もう行くしかないな、と思って了承。
おい、違うカレーに入れんなよ!混ざっただろ!まぁ、該当のもんがないからそうなるだろうけどな!
尋常じゃない腹いっぱい感。満足だよ。もう、別にいいわ、追加でも。今日はインド人らしさを堪能しよう。
70RでOKだった。
まぁ、今日の1時間待ちした分のアレか?ヨガの効果か?
昨日ラブハンドルの話をしたにもかかわらず、夕方のヨガには出られず、カロリー追加のオンパレードで、減る気配がなさそう。
インドに来た男性は痩せるというのになぁ。カルマか。ガンガーで洗い流さんと行かんのかもしれない。
それにしても、リクシャードライバーはともかく、リシケシのインド人はあまりしつこくない。客が多いから食いっ逸れないのかもしれんが、なんていうか、接しやすいわ。