第百十話 Iが止まらない / 邂逅、ダライ・ラマ②
出立120日目 インド35日目 ダラムサラ7日目
本日はダライ・ラマ法皇によるティーチング、即ち法話の日である。
スタートは8時くらいと聞いていたが、早めに言った方がいいということで、N婦人、Sちゃんらと7時に宿を出る。
昨日同様にチェックがあり、中に入ると、既に大勢の人たちであふれていた。
日本人席も結構な賑わいで、昨日確保した席に座る。後ろのチベタンのおばあちゃん、見えなくなったらしく、体動かすなとかいろいろ言っている様だが、できる範囲で善処しよう。
入場と同時に一斉に立ち上がる観客。周りに配慮した結果、足が痺れていた私は既にフラフラだwww始まる五体投地。当然、そんなスペースはない。
座り直してみると、視線の先にカメラはあるが、ほぼ正面に法皇様。
めっちゃいい席www
しかし、ここで運が尽きた。
多くの外国人も訪れるティーチングでは、各国の通訳をラジオで流す形をとる。
主要言語はそこに含まれるが、日本語はなぜかそこに含まれず、Lung-Taで取り仕切ってゲリラ的にやっている(他との兼ね合いで、直前に周波数が決まるため、結果的に、日本人は固まる形になるわけだ)。
ラジオの貸し出しも併せてやっているのだが、そのラジオの調子が悪すぎる。
前半20分くらい聞き取れない→ノイズにまみれながらなんとか1時間程度視聴→1時間全く不調。
ああ、こういう苦行か、みたいな。
人生いろんな苦難があるけど、それに立ち向かっていこうぜ、みたいな?そんな感じですか?
顔も見れたし、声も聞き取れたが、何言ってるかよくわからんという、大切な部分が心に響いてこない……。いくら新人があっても、1時間はちょっともたないよ……。
そうか、これが「身口意」の一致しない状態ね。超わかったわ。
とはいえ、聞き取れた1時間の話しはかなり良かった。これまでの旅、ブッタガヤで聞いた話、感じたことがつながる内容である。メモを見ながら、以後サルベージしていこうと思うが、まぁアレか。その辺聞けただけでも奇跡っていうか、それがカルマだったってことだろう。
不完全燃焼なまま、片づけを終えて、昼飯へ。
やっぱり一人で食べたい私は、つーか皆さん昨日の俺の夕飯食ったところに行くっていうし、別途「AROMA Café」へ。
ベジテントゥク、90R。
野菜たっぷりで、この凍えそうな気候にぴったり(法話中に雨も降ってきたし)。
しかしこの店、本当にピーク時の提供速度は鈍亀である。
注文から1時間待ちだ。多分コック1人でコンロ1口だろう。で、同時並行で数品進められないということで、男のシェフだな。という偏見。しかし、味はいいんだよな。だから人が来るんだろう。余裕があるときに利用しましょう。
さて、あまりの寒さに、この街で一番暖かいところ=ホテルの蒲団の中へ退避。
出 ら れ な か っ た 。
話は夕飯まで飛ぶwww
チベタン料理と日本料理のコンボだらけなので、気分を変えて。
「JIMMYS REATRUNT」という、イタリアンの店へ。
丁度、N女史がオーダーしたところで、同席させていただいた。
パスタを既にオーダーされており、せっかくならシェアしよう、ということで、こちらはピザをチョイス。
ノンベジエクストラなんとかwww 210R。
ソーセージやら何やらが載ったピザ。やはりインド人は生地系を扱わせると強い。生地がうまい。当然、乗ってるものもうまいわけだが。
テーブルにはオレガノやスパイスがあり、他にもなんとタバスコが!久しぶり!元気してた?って感じだ。
まぁ、これまでの国では西洋料理は基本スルーしてたから、遭遇の機会がなかった、ということもあるのだろうがwww
パスタはチキン何とかだったか。濃厚なソースでおいしかった。写真撮り忘れた。。。
N女史は11年前が初インド、ということで、そのころからの物価変動や、就業時の話、住宅事情などの話が聞けた。
あと、店にテレビがあり、パワーレンジャー(ハリケンでした)やポケモンが、子どももいないのに流れていた。サトシの声が低すぎるwww
ハットリ君とかドラえもんとか、そういうのも流れているらしい。
帰りにいつものスイーツやでチョコドーナツ。
チョコがかかったやつなんだが、「温めるか」というので、興味本位で了承したら、チョコが溶けだした、温かいのが当然出てきた。雨降ってたのでその場で食べたが、ドーナツ部分はやはり暖かい方がうまい。絶妙なところだったのでチョコが垂れることはなかったし、案外いいなぁ。
またしても雨が降り出してしまった。インド人は明日晴れる、と言っているが、奴らの言うことほど信じられんものはないwww
ヒマラヤのいい写真が撮れるといいなぁ。