第百六話 Iが止まらない / Higher than……
出立116日目 インド31日目 ダラムサラ3日目
おっさんのイビキで目が覚めた。
ざっと状況を説明しよう。
・今はローシーズンのため、ホテルはこれから来る春に向けた改修工事を、どこもしている
・わがホテルも例にもれず、ペンキの塗り替え作業中
・昨日はスタッフルームの塗り替えが開始され、寝泊まりしていたマネージャーがドミトリーで寝ることに
・おっさんはイビキと寝言がデカい(特に後者なんかは、英語で言っている。インド人なのに)
このおっさん、かなり適当で、既に2泊しているが、まだチェックインしていない。
(昨日「日本人か?」って聞かれたのは笑ったがな)
口癖は「シャンティ!シャンティ!」と、会うたびに聞いてくる「Good?」だ。おもろいおっさんだなー。
そんな高いびきのおっさんは置いといて、屋上に出てみたが、生憎の曇天で山並みは見えない。残念。
初日にお昼を取った店「DHASANG」が、朝は違うものを出しているっぽい&超混んでいたので、行ってみた。
チベタンのみだったが、席はほぼ埋まっていた。
肉まんとお粥、というかライススープのほぼスープだけとお漬物で90R。デリーとかの物価を考えるとやや高めか。こっちでは一食の平均くらいになるようだ。
肉まんは小さめで、小籠包というかモモというか、肉汁が染み出すホカホカ仕様。肉はマトンだが、特に臭みは感じない。肉厚の生地が和らげているのかもしれない。
お粥はいたって普通。ほぼお湯だし、味無いしで、塩をお好みで入れるチベタンスタイル。「ダラムサラのチベタン料理は、他と比べてしょっぱい」とN夫妻は言っていたが、この店は例外の様だ。漬物は塩気があったので、全体のバランスはちょうどよかった。
近くの村まで歩こうと思ったが、天候が優れない。一度ホテルに戻って様子を見ることにした。
昨日はアクティブだったマネージャー。
他の面々がペンキ塗ってる中、まだ爆睡www
ドミを見に来た中年欧米女性が来た際も、ベッドから出ずに応対。
インド人や!ほんまもんのインド人やwww
おっさんのイビキを聞いていても仕方なし、空模様が怪しいので、村は別の機会にし、昨日と同じ「BLACK TENT CAFÉ」へ行き、「BLACK TENT TEA」をオーダー。
長居できそうなシステムが素敵♪
そしてSちゃんと遭遇。彼女もここを気に入っていたらしい。
そのまま居座って昼食に突入。
「Fried mutton Portang-mein」100R。
正直、正しく読めねぇwww
要はマトン焼うどん。いや、本当にうどんで驚いた。昨日Sちゃんと友人が頼んでいて、気になっていたのだ。
マトンの主張が強いが、極太面と絡むと程よくなる。チンゲン菜がアクセントとなり、何よりボリューミー。いいぞ、これ!読めないけど!
ひっきりなしにやってくる客。人気店であるが、インド人が全くいない。
どうやら味薄めのチベット料理をインド人は好きではないらしく、これまで行ったチベット料理屋では1人として見かけない。
そりゃあ香辛料バリバリのカレー文化の人間からは理解できないだろうな、この淡泊な感じは。
店を出ようとしたらかなり大雨。しかし、これ以上長居してもなぁ……と思い切ってダッシュ!別のカフェに。いや、だってマネージャー寝てたらさ……。
「Café Budan」でマキアートとダークチョコケーキ、50+60R。
コーヒー久しぶりだなー。BLACK TENにもエスプレッソマシンはあったが。
味はまぁ、悪くはない。チンして出してくれるケーキは程よくチョコが溶け、ビター&スイートがいい感じ。
……なんかこれ、 意識高い系の食いもんみたいのしか食ってないけど、大丈夫か、俺。
……まぁ、いいや。
酒は飲まなくなったが、甘いもの食べないと落ち着かなくなってもうた。体重上向きそう。
まだ雨だし、ダッシュでホテルに戻ると、マネージャー、まだ寝てるのかwww
つーか、今日動いてるのほとんど見てないけど……。まぁ、シャンティだよ♪
腹も減ってきたので、夕食の店探しへ。
N夫さん、どうやらブログやっている様で、いい加減カレー食いたくなっていた私はお勧めしている店に行ってみ……ようと思ったら停電っ!?
雨の中、暗い道って……レストランは遠いのであきらめるとして、食品の買い出しはせねばなるまい。決死の覚悟でライトを片手に走る!
財布を忘れて愉快なサザエさんしながら(笑)、2往復してチョコドーナツとチベタンクッキー、ポテチを購入。
チベタンクッキーは中にナッツと甘い「何か」が入ったソフトクッキー。「何か」は何故か赤かったが、正体は不明。
インドだから停電が多発する、という現象を久しく忘れていた。。。
今日はまだ不安定だし、雨だし、さっさと寝てしまうかな……。