第百三話 Iが止まらない / 貧しさと豊かさと
出立113日目 インド28日目 デリー3日目
久しぶりのビール&夜更かしで、何となく起動に時間がかかったものの、朝食→チェックアウト。
11時アウトで電車が20時だから、かなり時間があるのだが、仕方がない。
JさんとFさんにお付き合いいただき、お散歩へ。
お昼を現地ケンタッキーで済ませる。
バーガー的なものをチョイスする。やはり、辛いのね……。
そして、当然のごとく、高い。1個100Rか。昨日のカレーと同じ価格……。格差社会……。
数km歩き、昨日行けなかったインド門へ。
42mといったかな。ウルトラマンよりデカい。
イギリス統治時代の代物で、一直線上に大統領府が並ぶ。
ここで多くのインドボトムズが寄ってきた。
特にビーズブレス売り(アルファベット組み合わせて名前入れる奴)の少女の群れが、まぁ、しつこい。
写真撮っている間中、ずっとついて回る。
2Rとか言っていたが、どうせ後から金額が追加されていくのだろう(1文字2Rとか、1ビーズ2Rとか、そんなとこか?)
こまかいのなかったし、というか、いらないので、無視。
物乞いも当然おり、なんだか悲しい気分になってくる。
ゴミもほとんど落ちていない、平らに整備された道。門の下には花が整然と咲き、糊のきいた青いシャツに袖を通した小学生たちが、先生に誘導されて順番に記念撮影をしている。
その横で、彼らよりも幼い子どもたちが、今日の生計を立てるために、わずかな小金を必死で乞う。
偽善と言われようと、割り切れるものではない。
昨日と同じ、コンノート・プレイスへ向かう。
昼も少なかったし、私が食べたかったので、スイーツwww
チョコレートトッフルと、「デリー デライト」の名を冠するアイス。
キャラメル味&ナッツ入りのアイスは食感もよく、甘すぎない。
トッフルも甘いがややビターで濃厚。言うことない。まぁ、口の中甘々だけどね、さすがに。
インド映画でも見るべさ、と映画館に向かうも、電車の時間との兼ね合いで諦める。
まだその時ではないのだろうが、1回は見たいよなー。
ショッピングで時間を潰し、夕食は昨日と同じレストラン「アンナブルナダバ」へ。
チキンビリアニ。
圧巻はボリューム。1合くらいあるんではないだろうか。昨日と同じチキンカレーをベースにしているのか、味は申し分なし。というか、かなりうまい。コルカタのビーフビリアニといい勝負。
骨付きチキンがゴロゴロIN。カレーのコクと程よい辛味、レモンのさわやかさが完全調和と、矢車さんでもやさぐれない味だろう。
気づいたらいい時間になっており、慌ただしくホテルに荷物を取りに戻って、Jさん&Fさんとお別れ。
特にJさんとは2週間程度のお付き合いになった。頼る場面が多く、しかも意見を尊重していただき、過ごしやすかった。ありがとうございます!
発駅が少し離れたところにあったため、インドで初メトロ使用。
本当にインドか疑いたくなるほどの設備に茫然。イメージは名鉄。香港とか上海も同じ感じか。
最寄り駅の地下鉄の場所やらホームやら、その場にいたインド人たちがかなり親切に教えてくれる。
流石は都会。余裕があるし、当然金の要求なんかしてこない。過ごしやすwww
なんとかオールドデリーの駅に着き、電車に乗り込んだ。
片側に上中下3つのベッドが並び、向かい合わせで1ボックス=計6人の席と、通路を挟んで上下2段のベッドが並ぶので、8人が顔を見る形になるのだが、私以外がすべて、お友達のインド人。つまり、私だけ異分子wwww
大学生&教授の組み合わせと見立てたのだが、英語を話せる数人が話しかけてきたり、日記をのぞき込んでは日本語を不思議そうに眺めていたりと、興味津々。
正直、身なりが良かったので怖くはなかった(なんだかな、って感じ?)
しかも彼ら、こちらの降車駅を聞いてきて、「安心しろ、絶対教えるから!」といい、英語を話せない仲間にも「この日本人はパタンコートで降りるからな」と何度も触れ回っている様子。バナナもくれた。
何てイイ奴ら!
散々めんどくさいインド人ばっか見てきたから、こりゃあ嫌いになるわ、と着地点に苦労していたが、やはり民族を一括りにするのは根本的に間違っている。イイ奴はイイ奴だ。当たり前のことだけどさ。
トランプゲームをするからと、下段の席は追われたもののwww、彼らに見守られながら、無事就寝。
ガヤでの飛び降り事変の二の舞だけは避けたいところだ、と思いながら眠りにつくのであった……。