新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第百話 Iが止まらない / タージマハルの密かな愉しみ

出立110日目 インド25日目 アグラー2日目

 

 

早朝、6時過ぎにホテルを出た我々は、一路、目的地・タージマハルへ歩き出す。

 

チケット売り場にはすでに長蛇の列ができている。

外国人用とインド人用で別れている様で、後者はガラガラ。そこに目を付けたのか、代わりに買ってくるから100Rよこせというインド人が発生。

「買うのに一時間はかかるぜ」と。もうコイツラの言うことは基本的に信用しなくてOKなので無視したが、案の定、チケットセンターオープンから10分程度で購入できた。

なめ過ぎである。

 

こちらの入場料、収入が見込めると見ているのか、250+500(ADAとかいう、考古学会への寄付をうたったもの)で系750Rという、インドでは最高額の代物である。

 

にもかかわらず、カウンターでは目の前の欧米人たちの段階でおつり切れを起こしていた。

絶対的な量を用意しろよ。なめ過ぎである。

 

かなり持ち物検査がシビアで、大活躍のセルカ棒は三脚認定=持ち込み不可となり、数百m離れたクロークに預けさせに行かされた。ひえー。

 

しかし、一緒に行ったTくんはノートを取り上げられたし、目の前でメントスが係員のポケットに消えた欧米人もいた(ノーとは追って取り返せたけど)。

できるだけ丸腰で行くことをお勧めしたい。

 

さて、日の出からオープンとなるゲートを抜けると、朝日が差し込むタージマハルが見えてきた!!

 

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ビュリホ!

 

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エクセレンッツ!!

 

 

タージマハルは380年ほど前、ムガル帝国第5代皇帝・シャー=ジャハーンが、亡き愛妃のために建てた、世界一豪華な墓である。22年もかけて作っちゃうくらいの溺愛っぷりなのだが、その後息子に皇位を追われ、幽閉の末に死を遂げる末路を辿ったのだが、こんなもん作るのにかまけられたら、そりゃあ国民も家臣も不満たまるわ。

今の世界ならアホ独裁者と2chで叩かれるのは必至。

まぁ、おかげで素敵なものが見れるわけだが。文化・文明ってそんなもん。

 

インドのランドマークを制したといって過言ではないだろう。1カ月近くたったが、ここまで静かで豊かなインドは初めて見た。入場料のせいか。これも一側面。

 

 

ホテル近くに戻って朝食。

日本人に受けのいいレストラン「トリート」に行ってみる。コスパの良さが大うけとのことで、早速大人気の「焼肉定食」を頼んでみた。

 

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……思ってたのと全然違うーwww

 

強いて言うなら焼肉ライス?斜め上にオーバーヘッドスライディングしやがった。

イスラム圏だからか、肉はバッチリ牛肉。細かく刻んだ玉ねぎらとちょっと甘めのタレで炒めてライス横にセット!ああ、でもこれはうまいなぁ。

米も温かいし、アリだよ!

 

英気を養った我々は、2kmちょっと離れた「アグラー城」へ。

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こちらは250+50Rだが、ADA分は当日ならタージのものでキャンセルできるので、実質250R。

 

アクバル帝が建てた、ムガル帝国の権力の象徴とされ、もうなんていうか、広い。

あまりの広さに、アフタータージの我々は戦意喪失ww見るのは適当になってしまった。。。

 

そうなんだよなぁ。

旅が長くなると、どうしても観光地に慣れてきてしまうから感動が少ない=見る体力が減ってしまうのだ。1日1個でいいじゃん、明日やることなくなるじゃん、みたいな。

 

これではいかん、と少し離れた観光地・ファテーブル・スィークリーを目指す。

バスが駅の近くから出ているため、ついでに明日の切符を、と買いに行ったが、当日じゃないとダメ、と謎のことを言われる。本当か?

……まぁ、いいや。窓口が売ってくれないんじゃあ、しょうがない。

 

気を取り直して、ローカルバスへ。しかし、満席のため、1時間立ったままでガタガタ道を揺られていく。

目の前に座るお嬢さん、ハンカチで口元を抑えて涙目。ああ、そうだよね。。。相変わらずの乗車マナーだし、やれやれである。

 

結局、30分近く余計にかかったが、到着した。

 

モスクは無料だが、奥の宮殿は有料。暑さのため、アイスを補給して、いざ!

 

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入り口で観光局のものだ、と現われたインド人。自分はガイドではない、とした上で、説明を始めた。ムスリムとモスクの基本、タージとの関係などをわかりやすく解説してくれた。

そして最後に、石を掘ったお土産を買わないか、ときた。

 

やっぱりな。

 

長い旅だからと断ると、今度は「気持ちで」と金を要求。

ああ、どこで何をしていても、根っこはインド人。そのブレなさ、申し訳ないけど笑えます。

 

「ガイドではない」という前置きがあったため、当然拒否。

お互い、いい暇つぶしでしたな。

 

日も暮れてきたし、テンションもアレなので、宮殿はオミットして帰路に着いた。

ADAの絡みで一気に回ったけど、やっぱ、1日1個だよな。

 

T君は今日のうちに移動のため、その前に夕食を。

同じくトリートでマトンカレー。

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何となく「辛くしないで」といったが、これは辛い方がうまかっただろうなぁ。

トマトが効いてさっぱりタイプ。中国の羊=山羊というより、おなじみの羊っぽい味(道でよく見かけるアレだろうか……)。

ライスも冷たくないし、おいしい。80+25R。

 

ついでにインド初ビールも。今日は頑張ったのでwww

 

 

明日は移動日である。

インド北部最大都市という、個人的にはあまり行きたくないww都会である。