第九十九話 Iが止まらない / トレイン・スランバー
出立109日目 インド24日目 カジュラホ4~アグラー1日目
さて、移動日である。
今回は電車旅である。
Jさんの他にもう一人、同じホテルから同じ電車に乗る人がいたので、計3人で駅へ。
ホテルのオヤジさん、リクシャーの交渉までありがとう。100Rでデフォですか、そうですか。
出発ホームで待っていると、構内アナウンスで、場所が線路向こうのホームに変更になったと連絡が。
全員線路を乗り越え、移動。
わかってたよ、そうなるって。遠いもんな、仕方ないよな。
ほぼ定刻通りに出発した電車。9:10→17:45の約8時間半の旅である。
車窓からの景色は田舎道が多く、麦の畑だろうか。長閑な景色が流れていく。
車内販売というか、売り子が勝手にライドして売っていく。だいたい全部10R。
こちらの豆のマサラ和えを購入。
ちょっとしょっぱいけど美味。割と腹にたまるので、これで10Rはお得。まぁ、現地民価格ということだろう。
隣の英国人夫婦は来たものすべて購入の猛者。気持ちはわかる感じにみんなうまそう。
午後の光を浴び、開け放した車窓から吹き込む温かな風。
微睡ながらの電車旅は、騒々しいインドという国から、束の間連れ出してくれる。
結局18時ちょっと過ぎに着いたので、そこまでの遅れはなかった。
駅は目的地付近から少し離れているので、オートリクシャーが必須。
ここから、ちょっとめんどくさいですよ。
まぁ、3人で90R目指そうと交渉開始……しようと思ったら数人で集まってヒソヒソしている。おそらくグループで高めに価格を決めている集団だろう。無視が得策だが、ガンガン来る。
ここいらの料金は決まっていると、壁に貼られた料金表まで見せてくるので、無視。
それでも食い下がってきて、一旦100RでFIXしたが、乗る前に「お前らはフェアじゃない」とかごね出したので、「お前、めんどくさい!」と日本語で一括して去る。
別のおっさんから声をかけられたので話し出すと、先ほどのグループのオヤジがまた来て妨害。
何なんだ、コイツは(# ゚Д゚)!!
「シッシ!」と再度追い払い(嫌になるね)、ようやく別のじいさんが速攻でOKくれた。
ああ、じいさん。こんな年になっても働くのか。頑張ってくれ。90でFIXしたけど、100あげちゃう!
目的のホテルは幸い部屋が開いており、3人1部屋へ。
シーツ湿ってるけどwwwまぁ、安いしOK!
夕飯はホテル併設のレストランへ。
ターリーを割引価格で。ライスがうまいが、インド史上最高の辛さを経験。
ローカル仕様と聞いたが、これまで手加減されていた、というのか……。
明日は日の出とともに例のアレを見ようと思う!
その前に、湿ったベッドをどうにかしたい。