第八十三話 Iが止まらない / インディアン・トラフィック・マナー
出立93日目 インド8日目 ブッタガヤ4日目
ネットがつながりにくいので、断片的な更新。さすがインド!
朝靄の中、Hさんと連れ立って、Nさんとの待ち合わせ場所へ。
朝食を済ませた我々は、Hさんが金額交渉したオートリクシャーで隣の街・マンプールへ。
本日の旅程は仏教関係施設2か所である。
マンプールのバスターミナルからラージギル行のバスに乗り換え、2時間。
尿意と戦った自分をほめたい。
このローカルバス、まさにインド。
途中からの乗り降りがあるのは東南アジア諸国と同じだが、とにかくボロい。
途中で棚が落下するという有り得ないハプニングまであった。
さらにクラクションをけたたましく鳴らし、我先に突き進み、周りを顧みない。
そして、唾吐き。
お気づきの方もいるだろう。そう、中国人だ。
コイツら、公衆道徳のなさはチャイニーズに引けを取らないが、領土やら何やら、インド人はとにかく中国が嫌い。
フッフッフッフ、似た者同士だな!
ラージギルのバスターミナルの手前で、ダンガーと呼ばれる馬車に乗り換える。
馬車っ!?
そう、何がしかの協定なのか、この街にオートリクシャーはない。代わりにこんなのが走っているのだ。
こちらもHさんが交渉。金額にシビアな方なので、適材適所である。
長閑な道を馬車に揺られて10分程度で、最初の目的地・霊鷲山(グリッダークータ)である。
ここは、悟りを開いたブッダが弟子たちに説法をした場所で、彼の座した場所が、レンガで囲われている。
昨日までの流れがつながり、苦行~教えるに至るまで、足跡をたどったことになる。
ああ、思えばインド人の交通倫理に頭を悩ませた道をブッダは歩いて来たのだな。
そして当たり前のように、ここにもゴミが投げ捨てられている。
お前ら、マジで何なんだ。
ちなみに、昨晩会ったYさんによると、朝日を見に来るのが結構定番らしい。んな夜中に動けません。
少し上に展望台があり、そこからだと一望できる(左下ね)。
ちなみにこちらにはリフトで登る。60R。リフト入口が妙に入り組んでおり、一人ずつしか入れない回転ドアで仕切られている。インド人の暴走を防ぐためだろう。
山を下りてタンガーでバスターミナルまで戻り、昼食を取った我々は、次なる目的地を目指してローカルバスに乗る。
わずか10Rで辿り着いたのは、ナーランダーという街。
ここからまたタンガーで。Hさんの鬼神のごとき交渉で、往復100Rに。うーむ、今後真似できるかなぁ……。
数キロの道のりの先には、先ほどのグリッダークータとは打って変わって大勢の人が。
そして目的地、仏教大学跡である。
いや、京都のアレは関係ない。
かの三蔵法師・玄奘も書物に書き記した、一種のアカデメイアである。書物の表記によると、7世紀の時点でおよそ1万人の学生がいたというが、確かに圧倒的に広い!
まぁ、修繕であんまり入れないけどな!
学生の個人部屋などもある。えっ?1万人分あったの?
さて、こちらは広大だが、あまりにも形が残っていない。もうお分かりだろう。壊した奴がいるのだ。偶像崇拝を嫌うイスラム教徒である。
まったく、困った連中だが、今海外でこんなこと言うとアレだな!後々自己責任みたいなな!炎上がな!
現在のインドでは少なからずムスリムもいるわけだが、こんな派手にやらかした宗教を受け入れるとは、なかなかに懐が深いと言える。
逆の行程を経て戻ったころにはすっかり日も落ちていた。
出来れば各施設を1日ずつ回りたいところだが、今回は距離的な問題で仕方がないだろう。
夕食は「FUJI GREEN」なるレストランでターリー。
80Rだが、圧倒的ボリュームと味の良さ。先日まで行っていた店はもう行けないくらいの差がついてしまった。もう行かないけど。
移動のため、今朝は行けなかったマハボディ寺へ。
夜はライトアップされている。多くの信者が念仏を唱える中、白人のおばちゃんが歌みたいな節を付けて唱えている声が、他の信者たちのラーフラになっていた。これも修行か。
ブッタガヤも明日が最終日。ああ、でも、更新的には同じ日になるか。。。