新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第七十六話 Iが止まらない/相棒は風と共に……

出立86日目 タイ27日目~インド1日目 コルカタ1日目

 

旅立ちの日である。

 

起床した我々はパン屋とコーヒー屋でそれぞれ購入した朝食をホテルに持ち帰った。

テラスで食事をし、チェックアウトの準備に入る。

リョウ君が先に出るので、お見送りである。

 

写真の日付を見ると、初めて会ったのは12月22日。

意外にも、1ヶ月ちょっとしかたっていなかったのだ。しかし、合流してから毎日行動どころか寝食を共にしていたのである。初めて会ってからの濃度を考えると、もう数年来の友人のようになっていた。

 

そして、ラオスとタイの旅は、彼なしでは成り立たなかった。特に後者は何のプランもなく、おんぶにだっこで、前半は彼の行きたいところへついていっただけ、といっても過言ではない。

しかもそこで、多くの出会いをして、自分の今後についてかなり考えさせられた。

「それはハルキさんが引き寄せたんですよ」

僕の言葉に、彼はそう答えた。金銭面では結構失うことが多かった(ブログに書いてないような、どえらい奴もあったわけだが)旅だったが、代えがたい多くのものを得ることができた。そういう「カルマ」だったのかもしれない

だとすれば、僕は幸運だった。

 

そんな彼とのお別れである。

 

僕が彼に何か残せていたかはわからない。

しかしそれは、もしかしたら今後、もしかしたら彼以外の誰かに、繋いでいくことになるのかもしれない。

 

生活の場を考えると、かなり頑張らないと、もう会えないであろう。正直泣きそうになっていたわけだがwww

 

彼を見送り、街をブラブラしてからホテル脇の露店で昼食。

何だか、一人だとむなしく感じるものである。

 

少々遅れたピックアップバスで空港へ。

なぜか異様に揺れるミニバン!意外と道路整備が雑なんだろうか。こんな都会なのに、一番リバースしそうだったわ!

 

搭乗手続きを慌ただしくし、飛行機は離陸する。さらばタイ!

 

タイとの時差1:30のため、実質3時間程度かかって、飛行機はインド・コルカタへと降り立つ。

そう、いろいろ考えてインドまで一足飛びに来たわけである。

 

ここでも面白いことになった。

偶然飛行機を降りる前に話しかけてきたフランス人・マックスと、行動を共にすることになったのだ。

このおっさん、動画で飛行機降りるところから取ってる変な人で、ホテルも決まってないから一緒に行っていいか、という。

断る理由もないので、一緒に空港を出て、プリペイドタクシーを使用する。

 

インド第一の関門はこの空港からホテルへの移動である。

インドに対する警戒心が高い状況で、夜遅くまでかけての移動は避けたい。鉄道を乗り継げば近くまで行けそうではあるが、違う系統間の路線乗り換えがあり、迷って変なことになるのは避けたかった。

そして通常のタクシー使用にも落とし穴があるらしい。

金額の件でトラぶったり、全然違うところに連れていかれて高いツアー組まれたり、身ぐるみはがされたりと、とにかく信用できる奴を探すのが手間らしい。

そういうわけで、上記の方法を使用した。ただ、人のせいにするのもあれだが、イレギュラーな存在とのコミュニケーションやらで、値段交渉を忘れていい値でチケットを買ってしまったので、多少高くついてしまった。

まぁ、安全を金で買ったと思えば、安いもんだ。いうて数百円だし。

 

そんなわけで無事ホテルに着いたが、ここでもマックス!

既にブッキングサイトで予約済みの私と違い、シングルの部屋がもう空いていないという状況に、仕方なく二人でツインルームにすることに。いや、怪しい人じゃないからいいけどさ、なんつーか、シングりたかったよ。

そして、部屋が汚いと大騒ぎである。

 

こちらはそれを想定済みだ。インド初日で部屋いっぱいで止まれないとかなったら怖すぎるから、とりあえず部屋確保しよう→サイトでも汚いと不評だが、比較的安いという理由で選んでいる。つーか、シーツとか汚いけど、死なないだろ。しかしマックスは止まらない。

 

ホテルのおっさんとのやり取り見てるだけで疲れてきた……。

 

夕食は外に飛び出て屋台である。

 

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ドーサ?

インド風のピザというかお好み焼きというべきか。生地に包まれた野菜類と、カレー的な知る2種。これで50INR(約100円)。安!

 

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こんな感じの屋台で作る。地元民たちは左手で食器を持ち、右手で食すので、倣ってみる。

うまい!アツアツでパリパリ生地にたくさんの野菜でジューシー。カレーも辛すぎず、スパイスがいい刺激になっている。

ああ、インドに来たんだな。

 

マックスの暴走は止まらない。

サトウキビジュース売り。目の前で絞ってくれる。

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マックスがビデオ撮影を始めると、兄ちゃん大喜びで、提供前に動画を見たがる始末。しかし、通常のインド人は結構いい人が多い。

 

ホテルのあるサダルストリートの人間たちは信用できないが、店の兄ちゃんとかは結構いい人。笑顔であいさつすると笑顔で返してくれる。そこの見極めが、今後のカギになりそうだな。

 

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観光客をカモろうとする悪魔渦巻く通り・サダルストリート。

多少怖いもの見たさでこの通りにした感はあるwww

 

サモサ食ったりチャイ飲んだり。驕ってくれるからいいが、マックス、結構辛辣。うまいか聞かれてノーと言ったり、チャイ途中で捨てたり(スパイス効いてるのがだめらしい)。

 

つーか今のところ、欧米人のほうがコエーよ。

とんだ相棒騒ぎである。

 

明日はコルカタに日本人宿がある様なので、そこに行ってみようと思う。

マックスはどうするのか不明だが、今のところインドに不満がない身としては、彼のリアクションは逆にアレなんだがwww