第七十二話 Tより永遠に/正義吹き荒れる戦場
出立82日目 タイ23日目 アユタヤ―2日目
本日のメインイベントは、アユタヤ―遺跡巡りである。
といってもスコータイと違い、目と鼻の先に遺跡が群れているため、のんびりカフェに行く余裕もあるのである。
しかし、誤算があった。
暑い!!
いや、よく考えればそうなのだ。アユタヤーの位置はカンボジアのシェムリアップに近い緯度。そりゃ暑いのだが、北から下って来たし、一月だし、とか思ってしまったわけだ。
もう半袖でも汗が滴るのである。
気を取り直して歩いて行こうか!
「Wat Ratchaburana」である。
修復中。
そして、辺りにはこのように首をはねられ、破壊された仏像がゴロゴロ転がる。
そうなのだ。アユタヤ―遺跡は、ビルマ軍の侵攻にあって壊滅。当時の仏像はことごとく破壊され、画像のような有様なのだ。
毎度毎度だが、何やってんだか。
まぁ、日本も応仁の乱とかで都焼き打っちゃってるし、人のこと言えないかもしれんが、いくら思想の違いとはいえ、何でこういうことするんだろうか。
きっと、学がないんだなぁ。
まぁ、殺し合いしてたら、袈裟まで憎いか。
続いて「Wat Maha That」。
観光客がひときわ多いwww日本人も多かったが、おそらくバンコクからさらっと来れるからだろう。
広い境内には多くの仏像が点在していたようだが、やはり破壊されまくり。なんだか悲しくなってくる。
こちらは有名な、木に埋もれた仏像の首。反戦イメージの強そうな絵柄。
ちなみに近くに立て看板があり、この首と記念撮影する場合は、この首よりも高い位置に自分の首を置いてはならない、と記載さえている。図が高い、ということだろう。屈んでいる様が間抜けなので、スルーした。
「Wihan Phara Mongkhon Bophit」。
今回唯一拝観料なしのところwww
復元されたものなので、キレイ。
中には金の、首のある、仏像が祭られている。しかもデカい。まぁ、そんくらい。
「Wat Phra Si Samphet」
かつて宮殿だったようで、新宮殿建設の際に寺になったとか。
現存する立派な建物は三本の塔。復元模型を見ると、宮殿の中央あたりにあったようだ。
迫力もある。
しかし、そろそろ怠くなってきたので、ブレイクを入れようと思ったのだが、スムージーを売る店が一軒も見当たらない。
これまでどの町にも掃いて捨てるほどあったのに、なぜだ!
コーラを飲んで一息入れたところで、もういいか、となり、遺跡巡り終了。
いや、だって、もうなんか、だいたい同じ感じだし……。
「Wat Phra Ram」
なんか入る前にやる気なくしたので、遠景のみwww
ちなみに、この辺はエレファントライドできるため、観光客が道をのそのそ像に乗って揺られている。ゆられすぎ。ノリ心地いいのか不明。
こんな標識があるが、まぁ、貴重な収入源なんだろう。
ホテルで一呼吸し、昼食にヌードルを食って街の東側へ。
明日乗るバンの発着場を確認しつつ、マーケットを見てみる。
うーむ、地元民向けだな。こういうの好きだけど、見慣れた感もあり、リョウ君ももういいや感があるので退避。
カフェで一服してホテルに戻り、再度夕飯へ。
街の南に市場が出ているというので行ってみた。
通り一つ分、片側に屋台が並ぶ形で、一部座席あり。この座席ありのところで豚肉が3形態(焼き、揚げ、ソーセージ)になったものがのっかったごはんを食べる。
かかっているタレが甘めで、昼食ったヌードルのスープに近い味。
リョウ君いわく、朝食ったヌードルと同じ味らしい。トレンド?こっちのおふくろの味?
帰りに他の屋台を冷やかして、フルーツスタンドでパイナップルを、ワッフル屋でレーズン入りワッフルを購入。
うーむ、酒飲まなくなったが、甘いもの食べないとダメな体になってきたな。女子か!
明日は移動日。首都バンコク。広い……発展してる……怖い……