第六十九話 Tより永遠に/Sukhothai Odyssey
出立79日目 タイ20日目 スコータイ2日目
タイの遺跡といえばの二択のうちの一つ、スコータイにいるよ!
遺跡のある場所は、ホテルなどの密集する新市街からは約14キロ離れている。
14キロか。
最近運動不足な僕らは、「ソンテオで移動して自転車を遺跡近くで借りるべし」みたいなぬるいこと言っている地球の歩き方をスルーして、ホテルで)ママチャリを借りる。
朝食は屋台で「豚の血スープ」と表示されたものをいただく。うむ。おそらくこの黒いのが血が固まったやつなんだな。
余談だが、アプリの家計簿に「豚」と打ったところで、予測変換に「のくせに」と出てきた。
私ならもっとえげつない罵り方をするので、過去の因果ではない。ウチの子、大丈夫かしら。
そんなこんなで移動開始。
相棒のチェーンが外れるなど、よくあることをしているうちに、1時間ほどで到着。あれ、思ったより早いぞ?道が平坦だからかもしれないが、これくらいなら誰でもできるだろ。なめてんのか、歩き方。
遺跡自体は3つのパートに分かれるらしく、壁の中エリアと、その北エリア、西エリアで、各エリアごとに見学料100THBが発生する。メインの壁の中は複数種建物があるのに対して、他のエリアは恐ろしく貧弱なんだが……。まぁ、いい。
エリア内を自転車で回る場合、別途10THBが発生するので、こちらも併せてお支払。で、壁の中エリアにGO!
まずは「Wat Mahathat」から。
所謂街中のワット系になれていた我々には、カンボジアのアンコールに近しい感じ、グッとくる!
ちなみにかなり大きく、広いため、柱を見上げていると、何だかルルイエ遺跡にいるような気分になってくる。あとは巨人象があれば……
……ああ、あったな。
このスコータイ歴史公園は、タイ最初の王朝・スコータイ王朝の遺跡である。
所謂仏教寺院で、ユネスコの世界遺産なんかにも登録されているとか。そりゃそうだろう。
こちらは「Wat Si Sawai」。
チーズワッフルみたいなやつをさ、こう三本並べた感じだよね。
観光客は欧米人が大半。近くの小学生か中学生が団体で遠足なのか、来ていた。
広いところに行儀よく並んで座って話を聞く。うむ、同じだな。
「Wat TraPhong Ngoen」と
「Wat Sa Si」。
……はい、気づきましたか。ええ、そうなんです。なんかだんだん同じ感じになってきたな、と。
後半ちょっとルーチン気味に回り始めてしまったので、これではいかん、と休憩を挟む。しかしこの時点でもう、城壁内は見て回れたんです。一時間あれば済むのかぁ。王の像とかは、見ましたよ、ちらりと。すいません、信心がなくて……。
ダラダラ休んだところで、城壁の北側にあるWatへ。
「Wat Si Chum」である。
この隙間から見えているのが、有名なアチャナ仏で、ここスコータイを代表するとか。
中に入った図。うーん、デカいし、この白い感じ、なんかティガのピラミッドに入った様な感じを受けるんだよなー。ここは東北でもなければ実際に入ったこともないんだけれどね。
ちなみに、ここで別途100THBね。
満足した我々は遺跡を離れ、コーヒーブレイクしてからホテルへ戻った。
「あ、明後日の移動のバスの手配と宿の手配しないとね」
「ハルキさん、ダメです。そんなことしたら、明日やることがなくなります」
さすがリョウ君、もうMoon Village式発想が身についている!
ダラダラしてから夕食に向かう我々。
屋台飯である。
ちなみにこんな感じで、本当に道に普通に出している。客としてはありがたいが、規制とかないんだろうか……。
タイも残すところあと一週間。
最後まで突っ走ってやんよ!