新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第四十三話 熱狂のC/水上都市と蚊と斜陽の湖

出立45日目 カンボジア9日目 シェムリアップ2日目

 

全身が蚊に刺されて痒い!!!

 

本日は次の国の準備をしつつ、ツアーへの参加である。

 

今日はトレンサップ湖とキリングフィールド+1のツアー。

沈む夕日見たさに午後のツアーを選択。

 

バスに乗り込むと、他の客のピックアップが始まる。なんと日本人の家族連れに遭遇。

初めてツアーに日本人がいた、と一人感動。

マレーシア勤務で、こちらに旅行に来たとのこと。

こちらで仕事ということは、大手企業なんだろうなぁ。

 

そしてバスはまず、私のホテルの裏に停車。

最初の場所、お土産工場であった。

木工で仏像やらなにやらを彫る工場だった。知らなかったよ。

 

例によってお土産売りを終え、続いての目的地へ。

トレンサップ湖は、メコン川の上流にあたり、ベトナムなどの水源でもある。

この川沿いに、水上都市がある。これを船に乗って進むのだ。

 

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パッと見高台にある家。学校も病院も全部こんな感じ。

そこまでしてここに住まなければいけないのか、と疑問が生じてしまう。

 

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広場のようなところに上陸した。

子どもたちはめっさフレンドリーで、バレーなどが空き地で行われている。

ちなみに、この真ん中の道路のようなところ、雨季には水没する。

乾季の今だけ、このように広い土地があるのだ。

この子達、雨季は何して遊んでるんだろう。泳ぐしかないよな。

 

感心したのが、観光客との距離感である。

 

上陸早々、ノートと鉛筆の束を持ったおばちゃんたちが寄ってくる。

意味不明だと思っていたら、子どもたちも寄ってくる。

そう、観光客に買わせ、子どもたちに配らせるという、例えは悪いが、鯉の餌的な売り物だったのである!つまり完全地元還元型!

 

おお、上から目線の観光客心理を巧みに生かした、若干ひっかかる見事な商魂!!

 

そして、ここでツアー客たちに選択が迫られた。

トレンサップ湖の夕陽を見る=キリングフィールドはいかない、ということになるのだが、皆夕日を選択。それはそうか。

ちなみにキリングフィールドは、つまりクメール・ルージュによる虐殺が行われた土地を指すものであり、プノンペンで行ったところとは別である、念のため。

 

マングローブの林を抜け、船に揺られること数分、湖に出る。

四方に陸が見えないほどの広大な湖である。

そしてまさに、夕日が沈む!!

 

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見事である。長野県人的には水平線がすでにすごいんですけどね。

 

 

この後、船のトラブルで闇に沈んだ川を、蚊と戦いながら帰路に就いた。

蚊は、何とかならんもんかなぁ。

ちなみにこの水上都市、夜はほぼ真っ暗である。

電線が引かれていないため、明かりはバッテリーを使うのだが、当然高価になる。

まぁ、電線切れたら、デン・ジ・エンドだよな、無理もない。

 

明日はゆっくりし、明後日にはラオスへの旅が始まる。

ラオスは……怖そうだぞ、治安が。