第四十話 熱狂のC/奇跡の価値は
チョムリア スーア!
常夏リゾート地・シアヌークビルの2日目は、もちろん海水浴です。
オーシャン!!!(立木ボイス)
昨日訪れた、セレンディビティビーチでございます。
海岸線に沿うように海の家的な店が続いており、そこがチェアなども置いている。
つまり、ここで飯なりのみものなり頼めばOKなのだ。
店を選んで外のチェアに陣取る。
やはり周りは欧米人だらけ。当然、水着のパツキン美女を目で追ったりしているわけだが、隣には腹の出た老夫婦しかいない。
まぁ、横にいるのをジロジロ見るわけにもいかんしなぁ。
昨日夕方に見たのとはまた違う、昼の日差しの海は薄いエメラルドで、高い透明度を誇る。粒子の細かい白い砂浜が広がり、波が巻き上げると、その砂の色を確認できるくらいだ。
連日の日差しでTシャツとパンツ型に日焼けしていない肌の残っていたボディ部分に日焼け止めを塗り、昼食とビールなんかを頼んだりして寛ぐ。
場所代も入っているため、カンボジア価格でいうと高めだが、それでもビール一缶1USDなので、鬼畜価格ではないだろう(ビールが一番安い)。
湿度の高くないビーチは過ごしやすいが、やはり日差しが強いため、暑くなったら海に突撃することが望ましい。
おお、いいぞこれ!つーか、よく考えたら、海水浴自体、何年振りなんだっ!!?
まぁ、国内にいても、一人で海水浴とか行くわけにいかな……いや、まぁ、今一人で来ているわけだが。
しかし、これはいいな!やはり海だな!
店の中に「カフェ・アミーゴ」なる店を発見。
残念ながらおやっさんの姿が見えなかったが、特オタ的にアップせずにはいられなかった……
数時間楽しんだところでホテルに戻り、ダラダはラと寛ぐ。
ロビーのテレビで、『パイレーツ・オブ・カリビアン』が流れていた。タイムリー。
字幕もないのは新鮮だな。
そうこうしてる内に、急に停電!
ちょうど日が暮れ始めたころである。昨日もだったが、どうも日に数回しないと気が済まないようだ。やはり発展途上国、か。
夜飯をどうするか考えたが、やほー検索によると、日本食レストランが上位に出てきた。ちょうど恋しい頃だし、行ってみっか。
とやってきたのが、『BLUE OCEAN』。なんと、刺身などが食えるのだ!
カンボジアも比較的日本料理店が多いのだが、折角海沿いなので、海鮮系を選んだ。
と言っても、メニューには天ぷらやとんかつ、うどんと何でもあったがな。
注文したのは、刺身盛とカッパ巻き。
海外で生魚が食べれるだけでもありがたというか、奇跡というか。
味はね、働いてた頃って帰り遅かったんですけど、最寄り駅とアパートの間に24時間やってるスーパーがあって、ちょうど帰る頃になると総菜類が半額になってて、その刺身が一番近い。
カッパ巻きはさすがに劣化不可だろうと思って頼んだのだが、米の違いというか、多分酢飯じゃないんじゃないだろうか。足りない感がある。
ビール入れて9ドル程度だから、まさしくスーパーで買ったのと同じくらいの価格だったが、案に違わず、日本で食った方が、以下略である。
明日には出発の予定だったが、思いのほか過ごしやすいため、一日延長してみた。
そしてファイル使用量がかなりカツカツなので、アンコールたちのために節約したいと思う。