新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第三十三話 サインはV/時の海鳴り

出立32~33日目 ベトナム9~10日目 ホイアン3日目~ホーチミン1日目

 

ホーチミンキタ━(゚∀゚)━!っ

 

ということで、激動の24時間バスの旅、スタートですね。

 

今回は、ホイアン→ニンチャン→ホーチミンという乗り換え。

鉄道も走っていますが、ホイアンには路線がないため、一度別の都市に出てから~という手間がかかるのと、停車駅が多いことから、バスよりも時間がかかるということで、

一か八かバスでの移動。

バスは中国でも広州まで利用したものと同様、スリーピングバスという、要は座席が倒れた状態で眠れるバスになっている。

 

が、結論から言うと、そんなに寝れないのである。

 

さて、出発が17時、ホテルチェックアウトは12時ということもあり、荷物を抱えての手持無沙汰である。

大きい荷物はホテルに預ける手もあるかもしれんが、鐘が発生していない時間のヤツらを信用するわけにはいかない。

そしてホイアンの町は見飽きたため、少し歩けば海に行けそうだし、行ってみっか!

と気軽にスタート。荷物は大体15キロを背負っての、まぁ、修行である。

 

距離はわからなかったが、一時間半程度で到着した。

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やはり海はいい。

男は迷ったときは海だな。

 

しかし、よく見ると右奥の方がそこはかとなく暗い。

写真だとわかりづらいかもしれないが、何となく、あの辺に嵐あるんじゃね?という譲れない思いを誰も邪魔できなかった。

しばらく砂浜を歩いて座って~としていると、わずかに雨滴が。

これは一雨来るな、と帰り道へ。

これまでもベトナム入りしてからはほとんど曇り~雨だったが、雨はいつも小糠雨、といった程度であった。そのため、この時も同じだろうと思っていたが、

スコールだった。

急に雨脚が強くなったかと思うと、バケツをひっくり返したような雨。

道には大きな水たまりができ、えらい騒ぎであった。

幸い、すべての荷物を持っていたため、カッパとレインカバーによって、ルンルン気分で歩けて、事なきを得た、上半身は。

靴の中グッポグッポ、ジーパン重し。

 

しかしそんなことよりも、この規模なら日本でもあるよなー、という、昨今の環境変動が心配。地球が怒ってるんですかね。

 

どちらかというと荷物の重さで参った私は、時間もまだあり、おなかもすいていたので、結局戻ってきたホテルの横で昼食である。

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満を持して、即ちマンジシの生春巻き!!!

 

やっぱね、これはね、外せないですよね。ずっと食いたかったんです。

まぁ、雨のせいで屋台系がみんな撤退してたんで、結果論なんですが。

 

結論から言うと、マズイわけがない。ぷりぷりのエビが最高である。

日本で食べるものが現地仕様に合わされているのか、落差と言う意味では、そこまで大きな衝撃はなかったが、エビが温かい、という点がある意味大きな意味を持っていた。

ビールで流し込み、大変満足。

雨上がりの街を少し歩き、バス停へ。

 

5時を少し回ったところで発車。

翌日朝六時過ぎにニンチャンに着予定である。

 

前述のとおり、思ったほど眠れない。バスはかなり道が未整備のため、大きく揺れる点が主な要因だ。首が座らない。

退職時に会社の後輩からもらった、エアーを入れる枕が、かなりその負担を軽減してくれた。これは以降も重宝するだろう。

 

バスは予定通りニンチャンへ。

乗り換えまで1時間半あるため、近くの海へ。

時刻は7時だというのに、泳いでいる奴がいる。確かに水は暖かかった。

しかし早朝からとは、好きなんだな。

 

乗り換えたバスも発進、途中のファンディエットで乗り降りがあり、長めの休憩。

お昼時だったため、パインミーを購入。

しかしここの気温はさらに高く、海沿いということもあり、半裸の欧米人たちが歩き回っている。

イマイチ半裸でリュックを背負うというヴィジュアルが理解できないが、気持ちはわかる、という気候であった。

どうやら海水浴客の多い都市らしく、降りたのも欧米人がほとんどだった。

 

さて、距離的には時間間に合いそうだな、と思っていたが、着いたのは20時。

着予定時間から実に二時間押しである。

いいんです、時間通りつかないですよね。知ってました。

こういう点では、電車の方が押さない可能性は高い。

運がよかったのは、バスの着場所がホテルのすぐ近くだったこと。おかげで迷わずにたどり着けた。

 

つーか、超都会じゃん!

以前会ったベトナム人の留学生T氏が、「南の方が若者は好きですね」と言っていたが、納得。大きな通りには、アメリカンなバーが乱立し、欧米人が地元民以上の数で座っている。

ど、どこなんだここは?と戸惑ってしまった。

 

さて飯である。

前述のとおり、大通りの店に行けば、確実に飯は食える。しかし、面白くないぞ。

ここはホテル行くときに迷い込んだ、ほとんど地元民しかいない路地に行こう!

 

ここはすごい。

何よりも生活感がある。

空いてる扉の向こうで、半裸のお父さんが寝ながらテレビ見ていたり、家族が食事していたり、表向きの大都会の裏側が感じられて、いい感じである。

そこで見つけた店で今夜の夕食である。

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豚肉ソテーご飯と青菜のニンニク炒め

豚肉はみそ焼きのような風味で、骨付きのもの。

後者はその名の通り、えらくデカいニンニクで炒められていて、スタミナばっちり。

モリモリ食が進んだ。

 

家族経営の店なのだが、途中で近隣住民と激しい喧嘩が勃発。怒鳴り合いの大騒ぎであった。

明日からは本格的に観光である。

まずはゆっくり休むとしまうー。では!