第三十一話 サインはV/麺料理にはどれほどのバリエーションがあるのか
朝からの移動でホイアンへ。
明日はツアーで出かけるが、今日はホイアンの古城を散策することにしていた。
着時間からチェックインまで時間があったため、昼食をとる。
チキンライス、と書かれた、COM GAである。
味付きライスの上に玉ねぎ等の野菜と、細かく裂いた鶏肉が乗ったもの。
あっさり目で癖がなく、スルスルと食べれる。自家製ラー油的なスパイスを加えると、なおうまい。しかし中国もだが、日本の感覚で辛味調味料を足すと、えらいことになる。基準が違うのだな。
スープはホルモン系の肉を使用している模様。少し濃いめで、ライスのアクセントにちょうどいい。
食後にチェックインし、茂呂もチケット関係の手配を終えて、古城区へ。
で、ちょっと小腹がすいたので、おやつ。
ココナッツ入り揚げパン。
ココナッツが、ココナッツオイルなんてものが日本で流行るくらい、オイリーなのに、
それをにパンに入れて揚げるとるは狂気の。沙汰だな、とか思ったが、これがなかなかクセになる。
ココナッツの甘い風味が程よく出ていて、しつこさの中にしとやかな甘さを備えた、ギャルなのに純情という、ピーチガールみたいなパンだ。
古城区はチケット制でいろいろ見れ、まとめて6枚付きのものを買わされた。
一緒にもらった地図がいい加減すぎて、どこに何があるかわからない。使い切れるか不安だ。
その名も日本橋。
アーチ状であり、仏像も安置されている。そしてなぜかこの周辺に日本人観光客がツアーで大量にいた。
おそらく明日私も行く、世界遺産とセットでの参加だろう。日本語のガイドをタダで聞けてラッキーである。
チケットでは、施設だけでなくショーも観覧できた。
伝統芸能的な楽器演奏から写真の踊り、歌謡ショーなど盛りだくさんで、ビンゴ大会も併せて行われたが、別に縦横斜めそろえるとかでなく、そのカード持ってたらOKの、要はくじ引き抽選会だった。
ちなみにこの中央の老人役の男性の動きがコミカルすぎて、左の美人を見るのを怠ってしまった。
寺系ももちろんあり、またしても武人が多く祭られている。
中国王朝からアメリカまで、結構派手に戦っているからかもしれない。
なんとか使い切ったころには日は暮れ始めていた。
夜は夜で、また別の賑わいを見せるのだろう。
川に浮かべる紙製のキャンドルが売られ始めた。写真左の売り子は、小学校に入るかどうかくらいの女の子。心理的には左で買うだろう、という作戦勝ちである。
これまた昨日のポークヌードルとは異なる、カオガイだかいう麺。
汁なしな点は昨日と同じ、違うのはこちらは味が濃い。ピーナツではなくフライになった春巻きの皮見たいのが乗っていて、一気に食べれる。辛みのあるタレは、激辛ではなく、すべて加えるとちょうどいいくらい。
日本にいるときはフォーくらいしか知らなかったし、実際ハノイではサイコガンダムが出てくるんじゃないかくらいの勢いでフォーに埋め尽くされていたが、移動するにつれて特色のある麺が増えてきた。
そしてなんだか食べることの方に意識が向きまくる私であった。