第二十七話 サインはV/川と食事の流儀
シンチャオ!覚えられないな、このあいさつ。
とうとう12月ですね。もうそろそろ紅白だなんだ、なって話でしょうか。
個人的には官兵衛がどうなったかを集中的に知りたい。ってか、見たい。
そんなお日柄ですが、ハノイ近郊のハロン湾に行く!予定でした。
ホテル前で私をピックアップしたバスは、「今日はハロン湾にはいかない。タムコックに行く」とガイドが言い出し、パニック。
「そんな決定権が貴様にあるのかっ!?」とデコからバルカンが出そうになるも、イマイチ要領を得ない。
船が出ない、とかいうが、わしは予約しとんのじゃぞ!と平行線のため、とりあえずホテルに戻してもらう。
ホテルスタッフに確認してもらうと、どうやら今日は「Storm」のために船が出ず、ハロン湾は行っても意味なし、とのこと。思わずゲッターが飛び出そうになったが、その場でプランを変更し、明日は別のところに、今日はタムコックに行くことにした。
ツアーバスのため、圧倒的に欧米人が多い。
今日は寺2か所+川下り+サイクリングの予定だが、おそらくそのStormのために曇っている。
●寺
武観名前は不明。相変わらず仏ではなく、武官のようなおっさんが祭られている。
おそらく、古の何か帝国的なものを築いた人だろう。
寺を出て、タムコックへ向かう。お昼はブッフェ方式ということで、フォー以外の、ベトナムの家庭料理系があり、楽しめた。
さすがに他のツアー客が同じテーブルにいたため、写真は自重した。
そして同じテーブルの3人、残しやがった。バイキングで残すなよ!食える量だけにしろよ!
これだから先進国の連中は困る。食糧危機が自国に及んだら、優先的に遠慮してもらいたい。中国人もよく残していたし、あの国の伝統行事だと思っていたが、困ったものである。
●タムコック
水墨画のような風景が広がるという、何かどこかで聞いたような詠い文句だったが、およそ7キロの流れをゆっくりと船で下る。
手漕ぎボートなのだが、こぎ手のおっさんやおばさんは足で器用に漕ぐ。見事である。
途中代わってもらったが、日本の池で鍛えられた自慢のパドリングでは乗り切れなかった。
ちなみに、2~3人で乗り込むため、飯を残したシンガポール人と、風にあおられて何度も折り畳み傘がひっくり返っていたタイ人が同乗していた。
何となく頭の中に「摩訶不思議アドベンチャー」が流れていた。
削られてできたトンネルの中も進む。頭にぶつかりそうなほど低く、触ると滑らかな手触り。
この後サイクリングに出るが、雨でぬかるんだあぜ道を進むという、龍の道を進むかのような荒行があり、道幅狭いやら滑るやらで、足元が泥だらけに。
雪道で鍛えていた私はそれほどでもない。君たちは食い物大事にしないからだな。
天候のせいもあり、18時にはホテル着の予定が、20時に。
明日は電車の時間もあるため、大いに不安。ホテルスタッフに相談したら、電話確認のうえ、絶対大丈夫だという。そうか、まぁ、不安だが、信じよう。良くしてくれてるし。
夕食はビール&チキンとマッシュルームのクリーム煮。ベトナム料理を避けてしまった。
しかし物足りないので、屋台のおばちゃんから饅頭的なものを購入。
これが今日一うまかった。
基本的には肉まんと同じ方向性で、生地にバターが入っているのか、濃厚な香り。
具はウズラの卵と野菜類が入っており、醤油系ベースで手堅くまとまっている。触感も楽しく、味も複合されて出来上がっており、価格は15,000ドン(約78円)。癖になりそうだ。
明日以降の移動先にもあるとうれしい。
ようやく写真のUPができるようになったが、しばらくは帰りも遅いため、ぼちぼち過去分もUP予定。しかし、今日の時点で10%か。やれやれだぜ。
明日は夜移動になるため、明後日まとめてUP予定でがす。